現場社員のメッセンジャーに落ち着いた広報担当者の末路

タイトルからビクっとさせてすみません。決して不幸話をここでしたいのではなく、記者と話していて出てきた話、『自社の話しかできない広報・PR担当者からは何も得られない』という課題について今回はお伝えしようと思います。

情報過多と言われる昨今、大手メディアには毎日300〜500枚ほどのプレスリリースがFAXとメールで送られてくると聞きます。取材や執筆/制作でただでさえ忙しいのに、大量にある情報の取捨選択に時間を取る暇がありません。

とはいえ日々、紙/誌面や番組を作っていかなければならないメディアにとって、ネタは喉から手が出るほど欲しいもの。

でも実際どうでしょうか?

リリースを送ったあとにメディアに電話をしても相手にされない。
訪問をしてプレゼンをしても取材や掲載に繋がらない。

『メディアの人は忙しいから仕方ないよね』

そんな言い訳とも取れる広報担当者の声が聞こえてきそうですね。
ネタは欲しいはずなのに情報はいらないと跳ね返される、そんな矛盾な構造がどうしてできてしまったのでしょうか?それは、『あなたからは価値のある情報を貰えない』と思われてしまっているからです。

原因① 
『先ほどリリースをお送りしたのですが、届いていますか?』という電話での到着確認。

メディアの答えはこうです。「届いていると思いますよ。(私は見ていないけど)」。たまに、大量にあるリリースの中から探してくださる心優しい方もいらっしゃいますが、そんな方はそうそういません。

原因② 
訪問をしても、リリースや資料に書いてあることを紹介するだけ

「読めば済むものを、わざわざ時間を取り、会って話を聞かなくてもよかった」。
これがメディアの本音です。何故ダメなのか、どうしたら取り上げられるのか、ということを引き出すことができればラッキーですね。ただし、そこまで会話を広げるためには、自社の話だけでは難しいかもしれません。

メディアから相手にされない問題点はひとつ、『気付きを与えられていないから』です。自社のことを一生懸命に伝えたとしても、ニュース性が大きいものでない限り『はい、そうですか。わざわざありがとうございました。』で終わってしまいます。
価値のある情報として認識してもらうために重要なのは、情報のアウトラインを伝えることです。

いま業界でどういう動きをしていて、今後どう変化していくのか。そういう背景があってこの商品/サービスの発売があり、それは何をどう解決できるのか。

『メディアに出る』ことだけが目的なのであれば、ここまでのストーリー立ては必要無いかもしれません。ですが、しっかりとしたブランド構築をしていく必要がある場合は、きちんとした戦略立てが必要です。

広報活動を始められたばかりで右も左も分からない、広報部はあるけれども結果が出ない、などお悩みがあれば是非弊社までご連絡ください。
クライアントをメディアに出していくことが弊社の仕事ではありますが、広報トレーニングとして弊社のようなPR会社を利用することもひとつ手かもしれません。