ダメな広報パーソンはメディアキャラバンで何を間違えているのか

みなさんこんにちは。
春らしい気温にもなり、外に出ることも辛くないこの季節、メディアキャラバンに回るのも苦ではなくなってきたかもしれませんね。とはいえご存知の通り、メディアキャラバンは決して楽な仕事ではありません。電話をしてアポイントを取れたら訪問、そしてプレゼンをして取材が決まるまでいくつもの高い壁が立ちはだかる、なかなか苦労の多い業務です。

そこで今回は、皆さまのメディアキャラバンが少しでもうまくいくようにダメな広報パーソンがやりがちなメディアキャラバンについてご紹介したいと思います。

メディアキャラバンで何を間違えているのか

①『電話を取ったそこのあなたに情報提供を』系の広報パーソン

「メディアリストもつくったし、いざ!」と勢いよく電話をかけたものの誰にかけるのか決まっていないことはないでしょうか?例え、提供したい情報に適した部署であっても、その中にもジャンルごとに担当者が分かれているケースも多くあります。
どの記者に会いたくて、そして会って何を話したいのか、明確に伝えなければ最初の一歩も踏み出せません。

②「今から雑誌の編集部に行くけど、ほとんど読んだことがないんです」系の広報パーソン

これもありがちです。そしてこんな状態でのメディアキャラバンは絶対に成功しません。媒体の傾向を掴んでもいないのに、適した情報を届けられるわけがありません。ビジネス誌でも毛色はそれぞれ異なります。
新聞社もそれぞれに報道傾向は異なり、存在するコーナーも全く違います。媒体分析をしっかりとしないと、「あなたたちのメディアで取り上げるべき情報ですよ!」と説得力のある説明ができませんよね。

③まず最初に「どういうことに興味関心をお持ちなのですか?」と記者に聞いちゃう系広報パーソン

本人は気遣いも込めてコミュニケーションのつもりで発した言葉が命取りになることがあります。「私に話をしたい、って来たんじゃないの?」とツッコまれても仕方ないのです。
新聞にしろ雑誌にしろ、署名記事が存在しますので、どういう記事を書かれていたのかを事前にきちんと分析しておくことはできるはずです。私の場合は過去半年分の記事を一通り目を通してからメディアキャラバンに行くようにしています。
自分が紹介したい情報に関係がありそうな記事を過去に書かれていればそこをきっかけに話を広げられますし、面白い記事があれば、会話のネタのひとつになります。

媒体研究で満足してはいけません。記者研究も徹底的におこないましょう。

④「私の会社は、私の会社は、私の会…」自分たちの話しかしない自己チュー系広報パーソン

メディアは常に「なぜ、いま、この情報を取り上げなければいけないのか」という目線で手元にある情報を取捨選択しています。そういったなかで、自社の情報しか話さない広報パーソンに対しメディアが思うことは「おたくの会社のことは分かったけど、、、、で?」です。「宣伝に見えてしまうので、できません」と言われてお終いです。

■自社がいる業界がどのような動きをしているのか、
■世の中がどのような課題やニーズがあるのか

をきちんとリサーチし、紐づけたうえで「なぜこの情報が世の中に必要なのか」を話せなければ説得力も無くメディアを納得させるのは難しいのではないでしょうか。

ダメな広報パーソンまとめ

さて、こんなに偉そうにデキない広報パーソンについて語ってまいりましたが、上記の4つの特徴…、実は私が当社に入社して間もない頃に犯した失敗の数々をまとめたものになります。
私がメディアを回れば取材が決まる、なんてことは勿論あり得ませんが、日々メディアとコミュニケーションを取ってきたからこそ成功経験だけではなく、失敗経験も多く持っています。もし、メディアキャラバンを含む広報業務全般で何かお困りのことがあれば弊社までお気軽にご連絡くださいませ。

何の方法がダメで、何が上手くいく方法なのか、お話しできることもあるかと思います。