「例年以上に○○だ」というデータは心強い

この1~2週間で、だいぶ春めいてまいりました。
と、同時にやってくる「花粉症」。
目元が痒くて仕方がありません!
環境省 花粉観測システム(愛称:はなこさん)は、
毎時更新で花粉の飛散量を公開しています。
今年の花粉飛散量は、過去10年間平均と比較して
「例年並か例年より多く」なっているとのこと。
この「例年と比べて(今はどうか)」という言い回し、
耳にする機会は多いのではないでしょうか?
「例年より5日も早く、春一番が吹いた」
「大学生の内定率が例年よりも○%低い」
「年末年始の旅行 例年よりも海外渡航が多い」 などなど。
実は、この“例年と比べる”ということが
調査リリースにとって重要なポイントとなることが多いのです。


ここ数年で、「調査リリース」
(アンケートで出た調査結果をリリースにするPR手法)
もすっかり定着してきました。
調査リリースがメディアに取り上げられる理由は
その調査結果が「世の中のトレンドを示しているから」。
ですので、調査対象の母数が少なすぎたり
調査結果があまりにも当たり前のことだと
メディア露出の可能性は低くなってしまいます。
そこで、よりメディア露出の角度を上げる
1つの手法として“定点観測”を
ご紹介したいと思います。
切り口が突飛でなくても、
同じ調査を何年も続けることによって
「今年のトレンド」を発見することができます。
弊社では以前、
“クリスマスプレゼントで欲しいものは何か?”という
アンケート調査を行ったことがあります。
当時はもちろん、テレビ局や新聞から
調査結果について問い合わせをいただきましたが、
その翌年のクリスマスにも
ある地方テレビ局から連絡がありました。
「今年の調査はやっていないんですか?」
その方は、今年のクリスマスプレゼントの人気商品と、
その傾向を知りたかったとのこと。
もちろん、「今年のクリスマス、何が欲しいですか?」という
街頭インタビューもできたのでしょうが、
昨年・一昨年と比較して
トレンドの変遷を説明することができれば
なお心強い情報になります。
トレンドを見つけるためにも
定点的に調査をし続けることには意味があると思います。
“調査リリースは飽和状態”
調査リリースが溢れすぎていて、
メディアがお腹いっぱいになっている、との声も
ちらほら聞かれる中、調査自体の信頼度を高めるためにも
「定点観測」は有効だと思います。
調査ひとつも、ブランド戦略の一環だという
長期的な目線をもてると、
よりよいイメージの醸成につながるのではないでしょうか。