広報パーソンへ、夏休みには「読書のすすめ」

みなさん、文章を書くのはお好きですか?
プレスリリースはもちろん、トップメッセージの作成、
メディアを含めた関係者とのメールのやりとりなど、
広報パーソンと「書くこと」は切っても切れない関係です。
広報の仕事に就く方々は、文章が得意な方が多いと思いますが、
なかには文章を書くことに苦手意識を持っている方もいるかもしれません。
5W1Hをおさえ、文法的に正しく、「簡」「明」「短」、
プレスリリースを書くときの基本ですが、何はともあれまずは数をこなすこと。
残念ながらこれが上達の第一歩です。
プレスリリースは事実を正確に伝えるものですから、
余計な装飾は必要ありません。
しかし時には、メディアの心を動かすため、
文章に「情を込める」という工夫も必要です。
また、ネット時代のプレスリリースは、そのまま一般の方々の目に触れる
機会も増えています。
こういったシーンでは、伝える内容や相手により文体や言葉の使い分けが必要です。
そんな時に力を発揮するのが、言葉に対する感性の高さと知っている言葉の多さ。
「書く力」とはある程度、これに比例すると言っても過言ではないかもしれません。


「書く力」を伸ばすための簡単な方法として、表現や言葉のインプットを
意識した「読書」をお薦めします。
文章を書くのが苦手という方には、読書をあまりしない方が多い印象がありますが、
是非、興味を持った本から読書の習慣を始めてみてください。
対象となる本は、仕事に直接役立つビジネス書ももちろんいいのですが、
文章センスを磨き、語彙力を強化するために、良文の小説などもお薦めです。
何かの雑誌で読んだのですが、
文章磨きには昭和30~40年代の小説がおすすめとか。
語学学習でも、アウトプットの前に大量のインプットが必要と言われますが、
これは母国語である日本語でも同じです。
良い文章にたくさん触れることで、文章に対する感性が磨かれ、
言葉の力が高まっていきます。
そして、ただ読むだけではなく、気に入った表現や言葉があればメモして、
どんどん真似して使ってみましょう。
自分で書く時に繰り返し使うことで、表現や言葉はご自身のものになっていきます。
今の時代、手書きなないにしても、
コピペではなくご自身でキーボードをたたいてくださいね。
私はもともと読書好きなのですが、本を持たずに外出すると不安になるため、
荷物が多くなるにもかかわらず、
社会人になってからも通勤鞄には必ず何かしらの本が入っています。
日常的に読書の時間を確保するのは意外と大変かもしれませんが、
文章力の向上、という実益も兼ねて、是非お試しください。