会社がテレビに出る!でも、それがゴールではありません。

こんにちは、連日暑い日が続きますが、お変わりありませんか?

東北好きの私は、ギネスブックにも認定されている世界一の
太鼓パレード「盛岡さんさ踊り」に出場してきました。

東京にもさんさ踊り愛好会があってわざわざ盛岡まで踊りに来ると
いうことで、地元のテレビの取材なども来てくださいました。
普段取材を獲得する側にいますが、自分が取材される側になると
不思議な気分ですね(笑)

さて、その流れで今回はテレビについてのお話です。


『苦労して準備してきたプロジェクトをローンチしたら、テレビ取材の申し込みがあった!』

『自社主催のイベントにテレビ取材が入ることになった!』

第一報を受けた時の喜びと言ったら、何度もテレビの取材に
立ち会っているPR会社の人間であってもひとしおです。
しかし、言うまでもなく「テレビに出ること」がゴールではありません。

テレビ取材が決まると、社内の調整やスタッフとのやり取り、
取材の立ち合いなどで一気に忙しくなります。
その中で、ついつい目的を見失いそうになることもあるかと思いますが、

『オンエアを見たら伝えたいメッセージが全く入っていなかった!』

『社名が出ていなかった!』

『社屋を撮影するならこの角度から映した方が美しかったのに!』

そんなことをできる限り未然に防ぐために、準備を重ねていきましょう。

もちろん、テレビ番組の編集権はテレビ局が持っているわけですから、
一から十までこちらの要望が通ることはありません。
(もしそうだったら誰もテレビを信頼しなくなるでしょう。)

しかし、最低限のお願いをすることはできます。ましてやそれが、
番組を作る上でテレビ局にとっても便利な情報であれば採用して
もらえる可能性は高まります。

逆に、事実を過剰に表現したり、広告的なアプローチはお願いしても
迷惑がられてしまいます。過度なお願いを執拗に迫ると「この会社は
面倒だからもう取材しまい。」と判断されかねないので無理強いは
やめましょう。

実際に最近、ある病院の広報業務を行っていまして、院内のロケ・
およびスタジオ収録に立ち会いました。病院の場合、広報業務の
ゴールは「患者さまに自分たちの技術や実績を知ってもらい、1人でも
多くの方にご来院いただくこと」になります。

そのため先生のお名前はもちろん、病院名をしっかり出すことが重要になります。
クリニック名をテロップで入れていただけるようにお願いするとともに、
病院名入りの白衣を作って頂き、先生にカメラが向けば病院名も自然に映るように
工夫をしました。

また、病院の紹介の仕方や、先生の紹介の仕方も、よりこちらが思い
描いているブランディングにあったものをご提案し、視聴者に
「何の専門家か」をわかりやすく伝える努力をしました。

テレビ向けのお願いは、口頭だけでなく紙にもまとめましょう。
現場ではあまり長い文章は好まれませんので、要点を絞ってA4用紙などに
まとめておくといいです。ディレクターだけでなく、アシスタントなどの
スタッフにも同じ用紙を配っておくと、ディレクターの指示が漏れた時でも
こちらのお願いが採用される可能性がアップします。

このように、テレビ取材が決まったら事前のうちから余念なく準備を重ねて、
『オンエアを見たらがっかり……』ということがないようにしましょう。

繰り返しになりますが、もちろんすべての要望が通るわけではありません。
しかし、上手く通れば万々歳ですし、ダメだったときは自分は抜かりなく
準備を進めていたと胸を張って言えます。

弊社には、PRコンサルタントの他に、長年テレビ局に勤めていた者もおります。
テレビに関してご相談がございましたら、ぜひお声掛けくださいませ。