見事に“ゆるキャラグランプリ”を獲得した地方自治体のPR成功例

2015年も12月を迎え、街にはクリスマスイルミネーションが輝いています。
連日寒い日が続きますが、師走に体調を崩すことのないよう気を付けたいところです。

さて、先月「ゆるキャラグランプリ」が行われ、今年は開催地の地元、静岡県浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」が見事グランプリを獲得しました。

ゆるキャラグランプリは、自治体、商店街、地域の観光協会のキャラクターや民間会社で地域活動に貢献しているキャラクターなどが参加し、ネット投票や現地投票でグランプリを決める1年に一度のお祭りです。

第1回目の2011年に優勝した「くまモン」が大ブレイクし、そのPR効果が絶大であったため、ゆるキャラを有する地方自治体関係者や企業の皆さんは自分たちのゆるキャラを全国区の人気者にしようと、このグランプリで多くの得票を得ることを望んでいます。

さて、今年グランプリに輝いた「家康くん」ですが、優勝にいたる道筋は簡単ではありませんでした。
まさに、地方自治体(今回の場合、静岡県浜松市)が最後の最後までPR努力を続けた結果、獲得したグランプリでした。
この点に着目し、地方自治体におけるPR活動の成功例の一つとして紹介したく思います。

■盛り上がる、ゆるキャラグランプリ

実は、「家康くん」は2年前のグランプリで、開票の1カ月半前まで2位に10万票の大差をつけトップを独走していたものの、11月の最終結果で栃木県佐野市の「さのまる」に5万票の差を付けられ破れた、という苦い過去がありました。

今年の2015年は、徳川家康公が亡くなられて四百年となる特別な年です。
この節目の年に家康公の功績を顕彰しようと、ゆかりの地である浜松、静岡市などが中心となり様々な記念事業を展開しています。

そんな事情もあったのでしょう。浜松市は「ゆるキャラグランプリ2015」の開催地に立候補し、60前後の応募の中から見事、開催地を勝ち取りしました。
これは、2015年は絶対にグランプリを取るぞ!という強い意気込みの表れと感じ取れます。

■市役所内ではどうしたか

いよいよ8月中旬から投票のスタートが始まると、市役所内では『グランプリ獲得のため、本日も投票おねがいしますのじゃ』というアナウンスを毎日昼休みに流していたとのこと。
また、市では各課の職員に協力を募り、土日を含め毎日投票するよう呼び掛け、家族、友人にも投票に協力してもらうよう働きかけました。

さらに、市長が街頭演説をしたりイベントに出席したりした際にも「家康くん」への投票をお願いしたとのことです。

まさに、自治体が一体となって動いていたことが分かります。

このような活動を経て得票を伸ばしていきましたが11月に締め切られたネット投票結果では、「家康くん」は690万4159票で、691万1592票の愛媛県の「みきゃん」に次ぐ僅差の2位でした。
この状況で迎えた本選は、11月21日から23日まで浜松市内のキャンプ場で開催されました。

実は、本線での直接投票はネット投票の1票に対し1.5票で計算されるという要素がありました。

そこで、市では最後のお願いとして、投票に行ってほしい、「家康くん」を勝たせてほしいと市民へ呼びかけた結果、会場での直接投票により「家康くん」約5万票、「みきゃん」約4千票が追加されました。
最終結果は、「家康くん」695万3461票、「みきゃん」691万5774票で見事「家康くん」が 逆転優勝を果たすという結末となりました。

2015年のゆるきゃらグランプリ獲得により「家康くん」は、浜松市の人気キャラクターとして全国メディアで紹介されるなど、一気に露出が増えました。
この結果により、今後ますます市民にも愛されるでしょうし、人気のゆるきゃらとして地域に貢献する活動が増えるのではないかと思います。

■地域PRと地域活性化

この自治体上げての活動は、“地域のPRと活性化”を狙ったものとしては、とても大きな成果を獲得した例といえるでしょう。

弊社では、さまざまな地方自治体の関係者からPRの相談を受ける機会がありますが、その中には「ゆるきゃら」の有効活用に悩む担当者の方も多くいらっしゃいます。

このような事例から学ぶことは、大変意義のあることだと思います。
ぜひ、成功例の一つとして参考にされてはいかがでしょうか。

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