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2007年10月09日

タイミング次第で大が小になる

はじめまして。
PR会社コミュニケーションデザインの福井です。

先週もさまざまなニュースがありましたが、その中から広報の視点における「ニュースのタイミング」について考えてみたいと思います。

10月2日に中村勘三郎さんが主演三演目を上演する『十月大歌舞伎』が開幕しました。同舞台は、中村勘三郎さんが念願だった森光子さんとの共演が実現したことで、制作発表の段階から話題を集めました。
しかし、この公演初日に関するニュースは、テレビの情報番組ではたいして報道されず、スポーツ新聞の紙面でもかなり小さな記事になってしまいました。

二大大御所の初共演とあって、普通であれば、スポーツ紙のトップを飾ってもおかしくないニュースです。それなのに、なぜマスコミはこの話題を大きく扱わなかったのでしょうか?

「載って当たり前のニュースが、小さい枠にあまんじる結果」となってしまったわけですから、『十月大歌舞伎』の広報チームは、さぞかし臍を噛んだことでしょう。では、原因はなんだったのでしょうか?
答えは簡単です。

公演初日と同じ日に、セントラルリーグの優勝が決まってしまったのです。しかも、巨人軍が僅差を競り合い5年ぶりにペナントを奪回したのです。

これでは、中村勘三郎さんと森光子さんが束になってもかないません。近年サッカーや高校野球に人気を押され気味のプロ野球ではありますが、それでも大衆の普遍的な共通の話題として、その注目度は『十月大歌舞伎』の比ではないことは明らかです。

『十月大歌舞伎』の広報チームも、公演初日がプロ野球の優勝決定と重なる可能性があることは十分に予測していたと思います。とはいえ、正確に優勝決定の日付を予測することは不可能です。そもそも、予想できたとしても、こんなビッグなキャスティングの演目の初日を直前に変更することはできないでしょう。

当然『十月大歌舞伎』サイドは、この事態をそれなりに予測し、初日の報道が小さくなったとしても、後日露出があるようにアフターケアをしていたに違いありません。中村/森両大御所の対談企画や楽屋ネタを用意して、予め企画ネタを報道各社に持ち込むなど…。そもそも完売間違いない公演なので、初日の報道の大小によって利益が左右されるというような話ではなかったと思われます。

しかし、私たち広報マンにとっては、掲載は確実と予定していたお客様のニュースが、発表当日にほかの大きな話題にさらわれてしまうかもしれないという、笑えないエピソードではありました。

世の中のイベントやニュースの関係に目を光らせたうえで、ご自身が取り組んでいるお客様のニュースをいつ発信するかのタイミングを図るのは、本当に大切なことですね。

直近でも、たとえば、10月26日から11月11日まで千葉・幕張で開催される東京モーターショー、プロ野球の日本シリーズ、そして内閣総辞職…と、あなたのお客様の大切な記者発表の日程が重ならないように、目を光らせておくべきイベントが目白押しです。

お互い、注意しましょうね。


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