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2007年11月20日

PRに不可欠な、心に残るキーワード

こんにちは。
PR会社コミュニケーションデザインの編田博子です。
 
PRマンのあなたにとって、なくてはならないものはなんでしょうか?
私の場合は、心に残る「キーワード」をとても大切にしています。

心に残る「キーワード」は、あらゆるPRに不可欠な要素です。大切だと思うがゆえ、PR情報を発信する際には、この「キーワード」の選定が、私の頭を悩ませます。
そのせいか、日常生活の中でも、「言葉」に注目することが癖になってしまいました。

先日も、心に残るキーワードに出会いました。
そのキーワードは、「さかさかさ」。
 
『上から読んでも下から読んでも「さかさかさ」』
『「さかさかさ」って10回言って!』
 
いえいえ、そんな言葉遊びではありません。
 
一見すると、何を意味しているかさえわからないこの「さかさかさ」。
ですが、実はPRに必要な要素をしっかりと含んだキーワードなのです。
 
さて、「さかさかさ」に込められた思いとPR的要素とは??

東京六本木のミッドタウンにある、21_21DESIGN SIGHTで現在開催中の企画展「water」。
私はここで「さかさかさ」に出会いました。

会場の一角に展示されている数枚の写真「rainwater harvest」。

この作品から作者が伝えたかったメッセージこそ、「さかさかさ」なのです。

写真の中では、傘をさかさまにして持った世界各国の人々が笑っています。つまり、「逆さまの傘」。で、「さかさかさ」。

【雨を避けるために使う傘は、逆さにすれば、雨を貯める道具にもなる。雨水をただ流すだけでなく、大切な資源として貯め、生活のあらゆる場面に活用していこう】

「さかさかさ」には、こんなメッセージがこめられています。

では、この「さかさかさ」というキーワードに含まれているPR的要素とは何なのか。

まずは、言葉のインパクト。

 「なんだろう?」と思わせる、一瞬思考を止めてしまう、ついつい音にしたくなる、そんな言葉の魅力が「さかさかさ」にはあります。
たくさんの情報、言葉が行きかう現代の世の中で、一歩際立つ言葉を選びぬくことは、とても重要な要素です。

より多くの人に見てもらいたい、知ってもらいたいというPR主の希望をかなえるには、言葉のインパクトは重要です。
そして、メッセージへの共感。

「水災害」という、誰もが一度は見たり、経験したりしたことがあるであろう問題をテーマに掲げていることで、他人ごとではなく、自分ごととして「水」について考えるきっかけを与えてくれます。

インフルエンサーの、心を動かす一番大切なもの。それは「共感」です。メッセージの受け取り手の「共感」を喚起する力が、「さかさかさ」にはあるのです。

最後に、記憶させる仕組み。

傘は私たちの日常に、ごくごく自然に存在するものです。
傘を見るたび、私たちは「さかさかさ」のメッセージを思い出すことができるでしょう。

いかなるPR活動においても、様々なインフルエンサーを連動させ、人々の記憶にその事象を刷り込んでいくという作業は非常に重要になってきます。

このような環境を生み出す「仕組み」が、「さかさかさ」には備わっているのです。

「さかさかさ」というキーワードを生み出した人が、このようなPR的な要素を考慮していたかはわかりません。けれども、「さかさかさ」が持つ「キーワードの3要素」からは、PRマンにとって多くの学びがあるように感じます。

ちなみに…、現在、世界の11億人が安全な水を飲めずにいます。
「さかさかさ」の発想から生まれた「雨水タンク」は今、世界に広がりつつあります。
「雨水タンク」とは、建物の屋根などに降った雨を貯留槽(タンク)に貯め、貯めた雨水を樹木への散水、トイレの洗浄水などの雑用水として利用する仕組みのことです。

近年は国連でも、この雨水利用の必要性が認知されているそうです。

ときには、ご自宅の傘をゆっくりながめつつ、「水」とわたしたちの暮らしについて、少しだけ思いをはせてみるのもいいかもしれませんね。
そんなことも、PRマンの幅を広げる意味でも大切ではないかと思いました。


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