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2008年02月26日

価格で表すブランド

 こんにちは。PR会社コミュニケーションデザインの江里洋平です。
 最近、「値上げ」の記事をよく見かけます。

 旭化成ホームプロダクツはサランラップの原材料高騰を受け、
 リニューアルにあわせて28年ぶりに値上げを実施するとのことです。
 サッポロビール、キリンビールも4月から値上げするそうです。
 パンや麺類の輸入小麦価格は30%の値上げを発表しています。

 値上げの背景には、原油や食料の世界的な需要の高まりがあります。
 そんな中で異彩を放っていたのが、
 靴販売のヒラキが180円スニーカーの販売を再開したというニュースです。
 (ヒラキ http://www.hiraki.co.jp/ )

 ヒラキは2001年11月に「180円スニーカー」を発売。
 低価格が受けて大ヒットしました。
 ところが、昨年1月に一度生産中止になりました。
 素材価格の高騰や中国の人件費高騰の影響を受けて、
 採算が合わなくなったためです。

 ヒラキが180円のスニーカーの販売を再開した理由。
 もちろん、低価格で大量に売ろうとする販売戦略上の理由もありますが、
 もう一つの理由は、ブランド戦略上の理由です。

 ヒラキは販売再開にあたって、値上げという選択肢は選ばず、
 「180円」という価格を維持することにこだわりました。
 靴紐をなくして「スリッポン型」にすることで生産コストを抑えるという
 工夫をして、180円での販売再開を実現しました。

 同社経営企画室長いわく「180円スニーカーはヒラキの象徴」。
 (日経MJ 2008年2月18日)
 累計500万足以上の180円スニーカーを販売してきたヒラキにとって、
 「180円」の価格がブランドの一部になっていたのです。

 「価格」を「ブランド」の一部にすることは、
 それなりに有効なコミュニケーション戦略だと思います。


 ただ、そこにはリスクも伴います。
 価格高騰の影響をうけて価格が維持できなくなった場合に、
 ブランドまでも脅かされるリスクです。

 その典型例は「100円ショップ」です。
 今、原材料価格の高騰を受けて、軒並み商品調達が難しくなっています。

 100円の商品が調達できないため、「ワンコインショップ」と名前を変えて、
 500円の商品も販売しているお店もあります。
 それでもやっていけないお店は、「100円ショップ」の看板を降ろします。
 そうした途端、普通の雑貨店と変わらなくなり、
 他の雑貨店と差別化できなくなると予想されます。

 現在の価格高騰の危機を、各ブランドはどう乗り越えていくのか。
 各社の工夫を注目したいと思います。


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