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2010年04月20日

一過性のPRから、持続性のあるPRへ。

こんにちは。
PR会社コミュニケーションデザインの青山です。

4月も後半に入るというのに、先週末には都心で雪が降るという、
不思議な空模様。
そんな昨今の天候不順に一抹の不安を覚えながらも、普段馴染みの薄い
「桜と雪」のコラボレーションに遭遇出来た喜びも交じって、
これまた不思議な心模様。

何かが変化、変革する時は、ネガティブな一面が目立ちがちですが、
同時に新たな発見やポジティブな要素も必ず隠れているものです。

気候のみならず、政治、経済、産業構造、人々の価値観など、どれを
とっても今は大きな変革の時期。もちろん、マーケティング、広告、
PRの世界もしかりです。

最近仕事をしていて特に感じるのですが、PRもテクニックだけで
通用した時代は終わったようです。
つい数年前までは、「マスコミに取り上げられるための●つの手法」
なるものを学び、実践すれば、高確度でマスコミに取り上げられ、
また反響もありました。

しかし、今はどうでしょう?メディアが多様化し、人々の価値観も
多様化しているのですから、マスコミ一辺倒のマーケティング施策には
限界が来ているように思います。

特にニッチメディアやWebメディアの影響力を考慮すると、
マスメディアの露出を軸にしたPR戦略は見直す必要がありそうです。

ではこうした時代の中で、どのようなPR活動をしていくべきでしょうか?

ここで一つ、目を見張る事例をご紹介いたします。

「降りてゆく生き方」という映画をご存知でしょうか?
武田鉄矢さん主演の映画で、2009年4月に公開して早一年。
いまだに上映され続けている映画です。(http://www.nippon-p.org/)

ただ、映画の配給会社と手を組んでおらず、観る事が出来るのは
有志が行う自主上映会でのみ。

映画の概要を伝えるWebサイトは作るものの、広告・宣伝プロモーションを
一切せず、クチコミだけで広がり、一年経った今でも全国の至るところから
自主上映を是非ともやりたいというオファーが絶えないそうです。

先日、一周年の記念イベント・上映会が都内であり、私も足を運んでみたのですが、
会場は超満員。たった一日のイベントのために、北は北海道、南は沖縄から実に
2500人以上の人々が来場していました。

なぜ口コミだけで、こんなにも多くの人を動かすことが出来るのか?

そのヒントは、映画のコンセプトにあるように思いました。

プロデューサーの森田貴英さんはこの映画の製作意図を次のように語りました。
「大勢が見ても世の中は変わらない。人から人へつながっていく映画にしたい」と。

これを聞いて実はPRの本質もここにあるのではないかと考えさせられました。

PRがすべきこと、役割とは、一過性のブームを作ることではなく、
長きに渡って社会(公共)と関係性を構築していくこと、そしてそのインフラを
整えることなのだと考えます。そのために、今までは有効な手段としてマスコミの
活用がありましたが、上記事例のように、ケースによっては必ずしもマスコミを
介する必要はないのかもしれません。

大切なのは、自社の商品が、社会とどれくらい対話できるものであるか。
そして、社会との関係性を意識しながら情報発信を行えているのかどうか。
PR活動の成否はここにかかっているのではないでしょうか。

御社の発信している情報は、どれほど社会と結びついていますか?
自社の売り上げを上げる事だけが目的のPR活動になっていませんか?
社会と繋がる、社会のニーズに応える。こういった視点で情報発信をしていけば、
多くの方の共感を得られ、人々を動かすことが出来るのではないでしょうか。

少しゆっくりできるGW中に、自社のPRスタンスについて、
改めて考えて見るのもいいかもしれません。


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青山岳示の記事一覧

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