成功企業から学ぶ PR戦略

みなさん、こんにちは。
灼熱の炎天下が続き、毎日汗が止まりませんね。

みなさんの体調はいかがでしょうか?

前執筆者と同様、私も夏バテになりつつあります、、、
しかし、こんな暑い夏だからこそ、仕事終わりのビールは堪りませんね。
家に帰ると、ついついビールに手が伸びてしまいます。

さて、今回は最近よく耳にする“クラフトビール”で注目を集めている、
株式会社ヤッホーブルーイングのPR活動を紹介してみたいと思います。


最近では、キリンビールが代官山に、アサヒビールが隅田川沿いに、
クラフトビールのブルワリーを併設するレストランの展開を始めたり、
大手ビールメーカーが、クラフトビール事業に相次いで本格参入を始めました。

その影響で、TVを始めとするメディアでも、”クラフトビール”は
取り上げられ、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

このクラフトビールブームが来る前から、
株式会社ヤッホーブルーイングでは、個性的な商品名や、
社長自らが積極的に話題を作ることで、商品認知度を高め、
10年連続増収増益を達成しています。

この会社の代表的な商品として、「よなよなエール」、
「インドの青鬼」、「水曜日のネコ」といった、商品名のビールを販売しています。
商品名と缶のパッケージを一見すると、ビールだと認知しにくいです。

社長のインタビューによると、個性的な商品名にした意図は、

・商品を飲んでほしいターゲットは、“知的な変わり者”。
・商品名でお客さんの目に留めてもらい、強く記憶に残す。

 そして、SNSでの“口コミの連鎖”を生み出すため。

つまり、PR視点を踏まえたネーミングで、ニッチな市場に
狙いを定め、SNS等のインターネット上の口コミで認知度を
広めることに注力し、ファン獲得につなげていったそうです。

その他にも、社長自らが話題作りをした施策として、
Amzon限定発売の「月面画報」といった商品発表会で、
商品パッケージのイラストイメージの仮装をして登場したり、
楽天の「ショップ・オブ・ザ・イヤー」授賞式でも、
「よなよなエール」を普及させるためにUFOに乗ってきた、
インベーダーの仮装をし、話題作りを行っています。

このようなユニークな施策は、WEB媒体で取り上げられやすく、
社長自らが行うことでより効果的だったのではないでしょうか。

この型破りな取り組みは、捉える人によってはやり過ぎだと、
感じる人もいると思います。しかし、社長のコメントを抜粋すると、

「万人受けを狙わないことが、本当の意味での差別化につながる。」

大手メーカーがひしめく、ビール業界だからこそ、
独創的な商品名や大手メーカーができないようなPR施策を
戦略的に行うことで、中小企業の株式会社ヤッホーブルーイングは
大きな存在感を出せているのだと思います。

今宵はクラフトビール片手に、一日の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。