商品PRの訴求効果を一段と高めるコツ

こんにちは。広報/PRの業務に携わる中で、商品をフックとしたPRの経験をされる機会もあると思います。商品PRと一括りにすると単純明快ですが、提案切り口や露出形式は様々あります。

今回は、当手法の訴求効果を一段と高めるコツについて、ご紹介致します。
(※今回ご紹介させて頂く事例は、嗜好品(飲料)を対象としたものです)

おさらい~商品PRの主なアプローチ方法

前述させて頂いた通り、商品PRを行う上でのアプローチ方法は多様です。

例えば、提案のしやすさが魅力の読者プレゼント枠を活用したプレゼントパブリシティ。また、高い露出効果を見込める媒体を集客し魅力を伝える、記者発表会などのプレス形式のPRイベント。
そして、業界紙などにみる社会性やトレンド要素をもつ新商品および注目商品を取上げる紹介枠などが挙げられます。

商品紹介の記事枠にみる「AD」「PR」表記は有効?

ここで本題に入らせて頂く前に、商品紹介の記事枠に関する内容について触れる上で、留意頂きたいことがあります。
近年のステルスマーケティング問題により、記事広告の取り扱いが一層強化され、我々が行う純粋なパブリシティ活動による記事枠との明確な区別がなされるように、記事広告には「AD」や「PR」の表記を行うなどの対策が講じられてきました。

しかし、PR/広報業界側からすると、広告費が発生する記事枠である以上は、「PR」という表記も不適切(本来は、「AD」表記への統一が適切)であるとし、2019年6月20日、日本パブリックリレーションズ協会より、記事広告に関するコンテンツ制作のガイドラインが更新・発表され、メディアへPRの定義の正しい理解と適切な対策を求めています。

ねらい目は、女性web媒体のコラム枠

パブリシティ枠に比べ、企画の採用率・掲載スケジュールの進行などの優先度が高い記事広告があるため、商品PRでは勝負が難しいのではとマイナスに捉えがちですが、実はそうでもありません。

ここで、上記のアプローチ方法以外で商品PRでの露出を獲得できた方法を、実例を交えご紹介します。

▾押さえどころは、女性web媒体のコラム

コラム枠は、各メディアにより内容・構成のカラーも様々ですが、商品紹介を兼ねた形式でコラムを展開する媒体があることをご存知でしょうか?比較的、高い割合で紹介しているのが、女性web媒体です。

同媒体のコラム枠は、嗜好品としての要素もある食品・飲料品といった日用品を中心に取り上げる頻度が高く、愛用品としての紹介や使用感想など、執筆者の趣味嗜好が強く反映される内容が多いほか、取上げるモノも幅広い点がポイントです。

▾コアな読者から、各商品およびメーカーのファンへ

 前述の特徴を踏まえ、コラム記事は執筆者個人によるリアルな体験談としても機能することに加えて、各運営メディアのコアな読者に読まれる確率も高いため、紹介されたモノ・感想が読者間で注目されることも珍しくありません。

SNS時代の今、こうしたファンの間での話題が一気に拡散し、世間でも話題の商品として波及する可能性も十分にあります。つまり、各メディアのファン(読者)から各商品およびメーカーのファン・リピーターへとつながるケースも見込めるのです。

▾複数メディアへの転載

コラム記事としての扱いですが、各運営メディア発信のweb記事としての扱いになるため、人気ポータルサイトなどへの転載されるケースも非常に高いです。

まとめ

以上のように、各メディアのコラム枠での商品紹介により、商品およびメーカーのファンやリピーターにつながる見込みがあること。そして、複数メディアへの転載といったBtoCとBtoBの双方に有効性が見込める、まさに商品PRの効果を一段と高めてくれるパブリシティ枠なのです。

今回ご紹介させて頂いた方法を、ぜひ参考にして頂き、PR業務の成果に繋げてください。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】ふじっ虎(ふじっこ)
【これまで担当した業界】歯科医、心理カウンセラー、飲料メーカー、出版、人材採用など
【趣味】ドライブ、スノーボード、フットサル、釣り、芸術鑑賞(ライブ、美術展)、猫と遊ぶ
【プチ自慢】プロOBチームとのフットサル大会の試合で、チームで唯一得点をあげたこと