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攻略法「番組分析編」②コーナーの特徴を把握せよ!
前回のコラムで「番組分析」がいかに重要であるかをご説明しましたが今回はさらに「コーナーの分析」についてお話したいと思います。
番組にリリースを送る際、どちらが良い結果に結びつきやすいか
テレビPRの狙い目である情報番組や報道番組の場合、番組内には「ニュース」「エンタメ」
「スポーツ」「企画」「お天気」など様々なコーナーがあります。企画コーナーひとつ取っても「グルメ」「トレンド」「人物紹介」「時事問題」など様々でコーナーの特徴をしっかり把握してアプローチしないとほとんど露出には繋がりません。
例えば番組にリリースを送る際、「番組担当者」に送るのと「番組○○コーナー担当者」に送るのでは、どちらが良い結果に結びつきやすいでしょうか?
答えはもちろん後者です。
番組にどんなコーナーがあるのかわからず「番組担当者」充てに送った場合そのリリースはどのコーナーの担当者が受け取るかわかりません。もし検討外れなコーナーの担当者が受け取ったら…恐らくコーナーに必要ない情報として捨てられてしまいます。テレビ番組にアプローチする場合は、番組だけでなく「コーナー」まで調べておくことが重要なのです。
ちなみにコーナーには番組のジャンルによってある程度傾向があるのでご紹介します。
番組のジャンルによる傾向
<情報番組>
最新のスイーツ・グッズ・スポット・サービスなどトレンド系の企画コーナーが多い。
<報道番組>
人物や企業の密着、時事問題など社会性のある企画コーナーが多い。
夕方の報道番組では視聴率を狙ったグルメ系の特集が定番。
<経済番組>
業界の最新情報や独自のアイディアとサービスで他社と差別化を図る企業などを紹介する。
前回と今回に渡って「番組分析」についてお話しましたがいかがでしたでしょうか。数多くの番組を分析することは非常に時間と手間を要しますがテレビPRを成功させるためにはとても重要な作業です。テレビPRを実施される際には、ぜひ番組分析を怠らないようお気をつけください。
攻略法「案件の企画化編」①「プレスリリース」ではなく「企画書」を作れ!
番組に取り上げて欲しい情報のまとめ
アプローチする番組・コーナーを決めたら、次に考えるのは「番組に取り上げて欲しい情報をどのような形で資料にまとめるか」ということです。
例えば「A」という新商品を番組で取り上げて欲しい場合、「○月○日にAという新しい商品が発売される」というそのままの情報をプレスリリースとして番組に提供しても、よほど画期的で驚きの商品でなければまず取り上げられません。番組スタッフは、新商品の情報を探しているのではなく『企画』を探しているからです。
では、どうすればよいのでしょうか。
「企画書」という形で情報を提供する
答えは、取り上げてほしい情報だけを記載した「プレスリリース」ではなく、Aという商品の情報を織り交ぜた企画を考え、「企画書」という形で情報を提供するのです。さらに、番組は企画や特集を放送する際、一社の情報だけを取り上げることはほとんどありません。「A」という商品だけでなく、他社の「B」という商品や「C」という商品の情報も合わせて紹介するのが基本です。
企画書に他社の情報などを盛り込めば、番組スタッフが自分で調べる手間が省け、採用に一歩近づくことができるのです。
ここで重要なのが「どのように企画を考えるか」ということですがこれについては次回お話させていただきます。
攻略法「案件の企画化編」②企画の作り方
番組が取り上げたいのはインパクトがある映像
前回のコラムでは、テレビマンに響くのは「プレスリリース」ではなく「企画書」であるとお話ししました。では、具合的にどのように「企画」を考えれば良いのでしょうか。
まず、番組に取り上げて欲しい情報(商品・店舗・サービス・人物)の最大の「ウリ」を考えるところから始まります。
番組が取り上げたいのは、インパクトがある映像や他社とは違うオリジナリティがある情報です。他と差別化できる特長、つまり「ウリ」が何なのかを明確にしましょう。その「ウリ」を「番組が好むテーマ」や「季節の話題」、「今起きている(今後起きそうな)ニュース」に絡めることで「企画」にすることができます。
具体的な事例をご紹介します。
<事例① 飲食店のPR>
「美肌」というウリと「グルメ」という番組が好むテーマと「紫外線」という季節の話題の掛け合わせ。
<事例② 化粧品会社のPR>
「女性が活躍」というウリと「女性の社会進出」というニュース性の掛け合わせ。
取り上げて欲しい案件の「ウリ」×「番組が好む話題」「季節の話題」「ニュース」
いかがでしょうか。事例をみていただき、企画化のイメージをご理解いただけたかと思います。
せっかく良い“ウリ”があっても掛け合わせるネタが見当はずれだと番組には響きません。逆に、多少“ウリ”が弱くても、上手く企画化できればテレビに取り上げられる可能性が生まれます。日ごろからニュースやトレンドに敏感であることはテレビPRにはとても重要です。
取り上げて欲しい案件の「ウリ」×「番組が好む話題」「季節の話題」「ニュース」