【テレビPR】ニュースから逆算して取材を獲得する方法

取り上げられた際の影響力は高いけれど、その分採用のハードルも高いテレビ。
どうにかテレビ番組に取り上げてもらおうと普段からあの手この手で試行錯誤しているものの、全く取材してもらえないという広報担当者も多いかと思います。

そこで今回は、ちょっと変わった手法でテレビ取材を獲得するための方法をご紹介したいと思います。

1. はじめに

「テレビPR攻略法」や「テレビPRノウハウ」などの書籍やコラムなどをチェックしたことがある人であれば、自社の商品やサービスなどをテレビ番組で取り上げてほしい場合、いま起きているニュースに絡めて情報提供することで採用の可能性を高めることができるといった話を聞いたことがあると思います。

私もこれまでに何度かこのPRマガジンで同じことを書いたことがありますし、実際にニュース性を重視する報道番組や情報番組にアプローチする際には効果的な方法だと思います。

この場合、まず先に自社の商品やサービスを頭に思い浮かべ、そこから関連するようなニュースがないかを考えるわけですが、今回紹介するのはその逆で、いま起きたばかりのニュースから自社商品やサービスとの繋がりを探すという方法です。

わかりやすく言うと、何かニュースが発生した際に自社商品やサービスとの関連性を見つけて、メディアアプローチを行うのです。

2. ニュースから逆算して取材を獲得するには…

① ニュースをこまめにチェックする

この方法のメリットは、いま起きたばかりのニュースに対してすばやくアクションが取れるということです。いま起きたばかりということは、それから数日間はメディアはそのニュースを取り上げる可能性が高く、そのニュースに関連した情報をリサーチし始めます。
そのタイミングでうまく情報提供できれば、取り上げられる可能性も高くなるというわけです。

例えば、「今週は連日最高気温が35℃を超え、猛暑日続きになる」という暑さに関するニュースがあった際に、暑さ対策グッズやひんやりグルメを扱っている会社・店舗であれば商品を取り上げてもらえる大きなチャンスになります。ただしこういったニュースを見つけるためには、こまめにニュースをチェックしておくことが重要になります。

普段皆さんはどれくらいニュースをチェックしているでしょうか？
毎朝出勤前に新聞を読んだり、出勤中にスマホでネットニュースを確認するなど、主に朝の時間帯にニュースをチェックする機会が多いのではないでしょうか？もしくは仕事が終わってから夜の時間帯にその日一日のニュースをチェックするという方も多いかもしれません。

ですが、ニュースというものは朝や夜に限ったものではなく、時間を問わず24時間いつでも起きる可能性があります。そのため、一日に数回ニュースに目を通し、その際に自社の商品やサービスとの関連性がないか考えるのを習慣づけるとよいと思います。

② いち早くメディアに情報提供する

ニュースをこまめにチェックする他に、いかに早く情報提供できるかというのも重要なポイントです。生放送の報道番組や情報番組は時間勝負で、ニュースがあった際には他の放送局よりも先に取り上げたいという意識が働きます。

そして番組スタッフはそのニュースについて解説もしくはインタビューできる専門家や関連した取材先を急いでリサーチして、取材をセッティングします。
このタイミングでうまく番組に情報提供できれば番組側としてもリサーチする手間が省け、重要な情報として取材の可能性を高めることができます。

番組がある程度取材先を仕込み終わってから情報提供してもあまり意味がないので、「このニュースはうちの商品やサービスにも関係がある」と思ったらできるだけ早く情報提供するのが大切です。

3. まとめ

今回は、ニュースから逆算してメディアにアプローチする方法についてご紹介しました。

いま起きているニュースと自社の商品・サービスがうまくハマるというのはよくあるわけではないですが、運良くそんなタイミングに出くわした時にいち早く行動に移すこと、そして普段からそういった目線を持ってニュースを見る習慣をつけることで普段のアプローチ活動が広がるかと思います。

ただ、あまりにネガティブなニュースの場合など絡めて露出するのが得策ではないこともあるので、そこは都度、どんな露出が想定されるかをイメージして動くべきか見送るべきかを判断する必要はあると思います。皆さんのメディアアプローチの参考になれば幸いです。

プロが教えるテレビPR完全マニュアル

2016年12月22日

プロが教えるテレビPR完全マニュアル　その２

2018年2月9日

プロが教えるテレビPR完全マニュアル　その３

2018年4月10日