広報パーソンとして知っておくべき、ラジオの制作体制・アプローチポイントについて

コロナ明けから、ラジオは若年層のリスナーを獲得したことで少しずつ復権しつつあります。
最近では、お笑い芸人のオードリーがラジオイベントとしては最大規模となる東京ドームでのイベントを行いました。

そんな徐々にメディアとしての人気を取り戻しつつあるラジオがどのように作られているかご存知でしょうか。
どんな役割を持った制作者がいて、また何人程度で制作されているかなど、その内情をを知っていただくことで、ラジオメディアにアプローチする際の参考にしていただけますと幸いです。

どんな役割を持った制作者がいるか

ラジオもテレビ同様にプロデューサーやディレクターなどの役職が存在しますが、テレビと比べるとラジオの制作者は小規模なため、一人一人が行う業務内容も変わってきます。
番組にもよりますが、ラジオは一つの番組につき、4~7名ほどで制作されていることがほとんどです。下記が主な役職の説明になります。

プロデューサー

主な業務は、番組の骨組みの決定、ゲストのブッキング、営業案件の対応などを行っています。
番組全体の統括をしているポジションで、内容やゲストに関する最終決定権はプロデューサーにあることが多いです。そのため、ディレクターや作家との関わりは欠かせません。

ラジオのプロデューサーは一つの番組だけではなく、2~3番組ほど複数の番組のプロデューサーを担当していることがあります。

ディレクター

番組の編集、オンエア曲の選定、構成作家と相談して放送内容を決めたり、生放送では進行を務めたりと、ラジオにおける”指揮者”のような存在です。
番組をより良いものにするためにコーナーの内容を考えたり、その日話すトークの内容なども大まかなものはディレクターが決めています。

生放送の番組では、CMの時間や途中に流れる交通情報などの放送時間が確定しているため、パーソナリティが何分程度話せるか、曲はどのくらい流せるかなど常に時間との戦いになるため、ディレクターの的確な指揮がなければ、パーソナリティが話している最中に急にCMに入ってしまうような放送事故が起きる可能性もあります。

構成作家

パーソナリティが読む原稿の作成、放送内容の細かな構成を決めます。
また番組宛に届いたメールをパーソナリティが紹介する、その選定作業も作家が行っていることが多いです。

構成作家の中にはテレビ同様、元お笑い芸人の方や、はがき職人だった方も多く、番組に関して十分な理解を持ち、面白くするための細かな設計構築が作家として求められる役割になります。

AD(アシスタントディレクター)

テレビ同様に、主な業務はディレクターのサポートになります。
収録番組では収録時のサポートや一部編集業務なども行い、生放送番組では放送前の準備や終了後の片付けはもちろん、ディレクターは放送中、常に時間管理などに追われているので、地震・災害・交通情報など様々な外部情報をディレクターに随時伝えられるよう、情報確認を行っています。

以上が主なラジオ制作者の役職と業務内容になります。

アプローチするのがベストなのは

ラジオ番組に対してPR活動を行う際には、決定権のあるプロデューサーにアプローチするのがベストです。プロデューサーに提案する際には、情報提供する商品やサービス、人物などの細かな情報を伝えることが重要です。

プロデューサーによっては番組を複数担当している場合があるため、最初に提案した番組での紹介が難しい場合でも、別の番組で露出が獲得できる可能性もあります。

ディレクターや構成作家さんには、いかに番組に合う情報なのかという主旨をしっかりと説明し、番組のコンセプトや内容を理解したうえで提案していることを認識いただくことが重要です。
番組の構成内容を決めている制作者だからこそ、選定がシビアになるため、番組内容にマッチしていることをきちんと説明することで、採用される可能性が高まります。

今回ご紹介しましたが、ラジオ制作に関わる方々の役職とそれぞれの重要ポイントを理解いただき、今後のアプローチの参考にしていただけますと幸いです。

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