こんにちは。
本格的に冬に突入し、防寒具なしでは過ごせない日々が続いています。
皆さんは、風邪などで体調を崩されていないでしょうか。
さて、みなさんは、“冬”と言えばどんなことを連想しますか。
イルミネーション、クリスマス、雪、ウィンタースポーツ、鍋、
人それぞれで、様々な回答があると思います。
私は、執筆する時に、“冬”と言えばなにかを考えてみました。
まず初めに思いついたのが、こたつとみかんでした。
そういった訳で、今回はみかんの消費を促す為の
プロモーション施策についてご紹介したいと思います。
みかんの消費を促す為のプロモーション施策として、
主にNPO法人青果物健康推進委員会と日本園芸農業協同組合連合会が、
共同で様々な施策を実施しているようです。
いくつか実施している施策の中でも、ユニークだなと感じたのは、
「デスクdeみかん」といった出張体験型イベントの実施です。
まず、簡単にみかんの消費量について、
昭和48年には、約305万トンもありましたが、
平成12年では、半分以下の148万トン、
平成24年では、73万5千トンと大幅に減少している状態です。
消費量減少の要因としては、いくつかありますが、
ライフスタイルの変容が大きく影響しているようです。
今までは、みかんを食べるシチュエーションと言えば、
私自身もそうでしたが、こたつに入りながらみかんといった、
シチュエーションが多かったようです。
ライフスタイルの変容で暖房器具がこたつからエアコンに代わり、
こたつ自体を家に置かない家庭が増えました。
みかんの消費量減少と同様こたつの出荷量も減少しているようです。
みかんには、美容や風邪予防に効果があるビタミンCが多く含まれると
昔から言われています。
最近では、糖尿病、メタボ等の生活習慣病予防や骨粗しょう症予防に効果が
あると言われる、
「βクリプトキサンチン」というカロテノイド色素が証明され、
強く訴求されています。
「デスクdeみかん」と名付けたプロモーション施策は、
キャッチフレーズの通り、「こたつdeみかん」ではなく、
会社のデスクや社員食堂でみかんを食べてもらうといった取り組みです。
この取り組みでは、先に挙げた団体が、企業のオフィスや社員食堂に赴き、
みかんの効能を訴求し、みかんを食べてもらう為に袋詰め販売を実施しています。
街中でイベントを実施する方が、様々な世代に効能を訴求でき、
消費量が伸びるのではないかと、思う方もいると思います。
私もそうですが、自分自身の悩みや気になっていることに関連した情報は
印象に残るが、自分自身に関連していない情報は、印象に残らないと思います。
つまり、みかんに含まれている「βクリプトキサンチン」の効能に関心を持つのは、
メタボや糖尿病を懸念する、デスク作業が中心の会社員ではないでしょうか。
自分の気になっていることに効果があるとなれば、人は行動に移りやすいものです。
プロモーション施策を実施する上で、ついつい多くの人を動かしたいと思い、
ターゲットをうまく絞りきれないことがあります。
しかし、この「デスクdeみかん」のプロモーション施策は
みかんの効能に反応しやすいターゲットをしっかり考えた施策だと思います。
PRを実施する上でも、動かしたいターゲットを明確にすることが大切です。
是非、みなさまも今年の冬はみかんを食べて、風邪に負けずお過ごし下さい。