こんにちは。
6月もそろそろ終わりが近づいてきました。
気づけば、2011年も半分が終わりということ。
一年はあっという間ですね。
今年の上半期は昨年に比べて、
ソーシャルメディア発でネット炎上した企業が目立ったと思います。
ブログなどのソーシャルメディアは以前からありましたが、
ツイッターの利用者が増加し、
「少ない字数で気軽に個人が発信する」という文化が定着したのも一因かと思われます。
つい最近も、あるお笑い芸人の奥さんのブログが荒れるといったことがありました。
有名人のツイートで三角関係の表面化し、ワイドショーを賑わせるといったこともありましたね。
しかしながら、今やネットでの炎上は、芸能人に限ったことではないのは周知の事実。
ここでは具体的な企業名は差し控えますが、
・アルバイトが、有名人来店の情報をツイッターに書き込みし炎上
・震災時に不謹慎ともとれる書き込みをした某代表取締役のブログが炎上
・社員が有名人来店をツイートしたコメントにおいて、同行者を非難するともとれる内容が含まれ、該当企業が公式謝罪
など、
一般人が発したネットにおける情報が、企業イメージの低下も招きかねない事態を引き起こした事例は、多々あります。
ビジネス誌で代表が立派な企業理念を語ろうとも、
事業拡大が大々的に新聞で報じられようとも、
悪意なくつぶやいた一社員のツイートや
今日の出来事を何気なく記したブログを発端とする内容がもたらすネット炎上は、
日頃の広報活動を、一瞬にして無にしてしまう恐ろしい威力があります。
顧客の個人情報を漏らすなんであり得ない、とお思いの方も、
社会問題に対して、自らのビジネスに照らして一意見を述べただけであるにもかかわらず、
誤解を招いた例もあるので、決して他人事ではありません。
では、どうしたら、防げるのでしょうか?
ネット炎上を避ける術は、
全社員に日頃から少しでも、「広報マインド」を植え付けること。
我々PR会社の人間は、
PRの切り口を立案し、日々お客様の取材に立ち会い、掲載される予定の原稿確認作業をしています。
PRイベントもしますし、書籍プロデュースもします。
意外と広報業務は多岐にわたるのですが、必ず気にしていることが1つ。
これを発信することで、どのように世間に受け止められるだろうか?ということ。
子どもの頃、伝言ゲームをしたことはありますか?
何人も並んで、同じ文章を伝えていくのに、
なぜか5人くらい挟むと、どこかで文章が変わってしまったりします。
PRも、ある意味伝言ゲームと一緒です。
言葉は発信者の手を離れると、1人歩きし始めます。
一度発された言葉は、ゴールの無い伝言ゲームの舞台に放り出されます。
だから、発信者の手を離れる前に、
伝言ゲームの舞台で、
発信者の本当の思いを伝えてくれる言葉かな、表現かなと考えます。
だから、リリースのタイトルを1つとっても、
我々は真剣に色々な単語を持ちだしては議論します。
つまり、それくらい「発信する」ということに慎重だし、丁寧に行っています。
勿論スピード感を求められる内容もありますが、
急いでいても、そういう姿勢は失わないようにしています。
大手企業を中心に、社員のソーシャルメディア利用に関しては、
様々なガイドライン策定が進んでおり、個々の意識は以前より高まっているのは事実です。
しかしながら、
身を持って「発信する怖さ」を体験しているような「広報マインド」は、
普段広報に携わっていない部署の人たちからすれば、まだまだ縁遠い話かもしれません。
ただ、社内に取材が入るようになったり、
代表以外にもメディア露出の機会が増えると、
少しずつ社内に広報マインドが生まれてきます。
それは、社内の担当者や我々のようなPR担当者から
「こういう方向性でPRをしていっていて、これはこういう意味のある取材なので、是非協力してもらえませんか?」と、
広報マインドに触れる機会があるから。
情報発信の怖さに直面するんですね。
そうなると不思議なもので、社内で広報マインドが広がっていきます。
別にネット炎上を防ぐつもりでやっているわけではないけれど、
そういう広報マインドの種が広がっている会社は、ソーシャルメディア発のネット炎上は発生しにくいと思います。
だから、うちの会社はこうやってなっていきたい、こんな方向性で広報をやっているということを社内で共有するのは大事です。
全員が発信しうるメディアを持つ現代では、全社員が広報部といっても過言ではありませんから。
当社では、様々なPR施策を用いて、広報マインド醸成=いわゆる広報機能の構築も行っています。
気になる方は是非お問い合わせ下さいね。
暑い日が続いていますが、体調には気をつけて、
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