皆さん、こんにちは。
いよいよ、花粉シーズンで外に出るのが億劫になる時期がやってまいりましたね。
花粉症の皆様は、ご自愛ください。
さて、来週3月3日はひな祭りですね。
そこで今回は、ひな祭りといった時流を活用して、メディア露出に成功した地方自治体の取り組みを紹介したいと思います。
その取り組みとは、埼玉県鴻巣市の『鴻巣びっくりひな祭り』です。
このひな祭りは、鴻巣市観光協会主催で、日本を代表するひな人形の生産地『ひな人形のふるさと~鴻巣~』を訴求することを目的とし、2005年から開催しています。
ひな祭りメイン会場では、高さ7メートル、31段の日本一高いピラミッドひな壇に1830体のひな人形を並べて展示しています。
メイン会場以外でも、市内各所でひな人形を展示し、市全体で盛り上げています。
メディア露出においては、讀賣新聞、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、産経新聞の5紙、TVでは、NHK、テレビ朝日、フジテレビの3局5番組と取り上げられていました。
この様に多く取り上げられた要因として、3つのポイントが挙げられます。
1、季節の風物詩・その時期における関心事に絡めたこと。
メディアは、そのシーズンの風物詩で面白いものを求めています。
当たり前のことですが、メディア側からすると取り上げるために、”なぜ今”なのかを理由付けが必要です。
似たような事例ですと、5月の『子ども日 鯉のぼり』が挙げられます。
また、直近でしたら3月にピークを迎えるスギ花粉対策の企画が少なからず企画されており、情報番組や新聞の生活面で取り上げられやすくなります。
2、●●一といったニュースバリューを提供したこと。
●●一や●●初といったキーワードがあることで、取材する側は新聞のタイトルやTVのテロップで分かり易く伝えられます。
ひな祭りイベントを全国のほかの地域でも行っていますが、鴻巣市ほどメディア露出をしておりません。
●●一や●●初があることで、同様のイベントと差別化ができ、ニュースバリューが高くなり、取材に繋がりやすいです。
3、インパクトあるビジュアルの場を提供したこと。
視覚だけで凄さが理解できるビジュアルがあることで、メディアも読者や視聴者に対して伝えやすく、取材に繋がりやすいです。高さ7メートル31段に所狭しと1830体のひな人形が並べてあると、ビジュアルのインパクトはすごいものです。
また、他の自治体が開催する『ひな祭り』よりも早めに開催開始することで、メディアの関心を引き付けることができたのではないかと思います。
以上3つのポイントは、PR企画の立案をする上で、基本的なことだと思いますが、改めて意識していただければ幸いです。