PRマン必見!グッと惹かれる文章を書きたいなら「オノマトペ」を使いこなせ

皆さんは、「オノマトペ」という言葉をご存じでしょうか。
一般的に、”擬音語”と”擬態語”を総称して「オノマトペ」といいます。
私は、フジテレビ系列で2005~2008年にかけて放送されていた『タモリのジャポニカロゴス』という番組でこの「オノマトペ」という言葉を知りました。(この番組をご存じの方はいるのでしょうか…)
今回、PRパーソンにとって「オノマトペ」がどのような役割を果たすのか、その有用性について、例を交えながら多角的に述べていこうと思います。

まずは見て欲しい、タイトル付けにおける「オノマトペ」

次の2つの記事タイトルがあったとします。

A)読みやすく伝わる文章のつくり方 —– 理解を促すライティング設計術

B)”スーッと入る文章”のつくり方 —– 読みやすさを設計するライティング術

いわゆる「上の句」にあたる部分に注目をしていただきたいのですが、
どちらが「あっ、相手に伝わりやすいんだな」という印象を受けるでしょうか?
B)のほうが、読み手(=私たち)の想像力をかきたて、グッと印象に残りやすくなるのではないでしょうか。

これはあくまでも一例ですが、
すぐ上の文章においても、“グッ”を使うことによって、より感覚が伝わって来ていませんか。

このように、オノマトペを使用することにより、読み手の五感に訴えかけることができます。
これらは、商品PR(食品、化粧品、日用品など)で特に有効です

例えば、
・「ジュワッと広がる食感」→ 味覚の記憶を呼び起こす
・「ザクザクした使用感」→ 商品の手触りを想像させる
・「フワッと軽い印象」→ 視覚的にも感覚的にも軽やかさを伝える
などです。

リズム、区切りとしての「オノマトペ」―企画書を「流し読み」されないために―

例えば、メディア関係者に、メールにて企画案を送るとしましょう。
忙しいメディア関係者にとって、企画書やメールは「流し読み」されることが多いものです。
そんな中、「オノマトペ」はひと目で商品や企画のニュアンスを伝える短縮表現として機能します。

また、文章にリズムや区切りを与える、という面でも大きな機能を果たします。
下に2つ、例をあげます。

A)「高粘度で密度の高い液体に似た、濃厚感」
B)「トロッとした濃厚感」

A)「咀嚼の瞬間、中の液体が口全体へと急速に拡散する食感」
B)「ジュワッと広がる食感」

どちらのほうが、読み手として心地いいか、明らかです(少々やりすぎたところもありますが…)。
しかし、このような「当たり前にBのほうが言葉として良い」という「当たり前」にこそ重要なポイントがあります。

Bのほうが、言葉としてリズミカルで、かつ、全体に「カタカナ」「ひらがな」「漢字」が含まれていることで「区切り」ができ、非常に読みやすくなっているのです。

Webニュースのタイトルで
「~な訳」を「~なワケ」とするのも、この「区切り」による読みやすさが作用するからですね。

SNSなどにおける「オノマトペ」の有用性についてもありますが、こちらは割愛します。

オノマトペ活用チェックリスト

さて、これから「オノマトペ」を積極的に使っていこう、となった方向けに、チェックリストを作成しました。次の要点をおさえてオノマトペを使用すると、実に効果的です。

☑ 読み手が商品・企画を“感覚的に”想像できるか
☑ メール冒頭や見出しにキャッチーな印象を与えられているか
☑ 多用して不自然になっていないか
☑ ブランドトーンや媒体に合った言葉選びになっているか

以上、PRマンがおさえておきたい「オノマトペ」について解説しました。
読んでくださった人の心にグッと刺さり、サクッと理解でき、大事な内容がギュッと詰め込まれた文章であったでしょうか。
どうかそうであることを、ひしひしと願います。

「マルハラ」からPRマンが学ぶこと

2025年3月18日
株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】らめにき
【これまで担当した業界】コンサルタント・健康・教育・DX・企業PR
【趣味】音楽鑑賞・野球観戦・バンド・ライブハウス・数学・ラーメン・カラオケ
【プチ自慢】「イントロドン」で半分以上0.5秒以内に正答できること

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