社内のリソースでPR・企画ネタを作り出すコツ

コロナ禍によりテレワークでの勤務が日常化する中、企業の広報担当者の方は、社内でのコミュニケーションが取りにくくなっている現状に置かれているかと思います。
それでも、プレスリリースやニュースレターの配信や、オウンドメディアでの情報のアウトプット、社内報の作成といった広報業務は以前と変わらず続いている現状に変わりはありません。新商品や新サービスが登場するならばネタには困りませんが、そもそもPRに活用できるネタや情報がない、、、といった相談も多く持ち掛けられます。

そこで、社内のリソースをPRネタに活用する方法をいくつか紹介させていただきます。

PRネタの棚卸

新商品の発売や新サービスの導入、キャンペーンの開始など、ニュースとなり得るネタがあるならばストレートにプレスリリースとして配信できますが、そう頻繁にリリースの機会があるわけではないと思います。ではネタ作りをどうするか?

社内のリソースの中で何がネタとして成立するのか、まずはその棚卸しから始めてみるのが良いと思います。

サービス・製品・商品について

-差別化できる特徴的な機能やサービス、導入事例を探す
-自社オリジナルの研究開発やエビデンスを探る
-世の中のブームやトレンドとの親和性に絡めた情報をリサーチ

社長や社員、企業の情報について

-社長や専門的な知識を有する社員の活用
-独自の働き方やユニークな人事制度など

これらのトピックスを洗い出し、PRネタの候補を選びます。製品、商品やサービスの導入事例に関するネタであれば事業内容に関する広報として刺さりますし、社長や社員、働き方や社内制度といったネタであれば、採用にプラスとなる広報として有効です。
では、具体的に考えていきましょう。

サービス・製品・商品について

PRネタの棚卸
新商品や新サービスでなくても、アピールできる“強みとなる特徴”を見出しましょう。何も、目新しい情報でなくても問題ありません。業界内で珍しい機能やサービスといった、他社と異なる強みを洗い出し打ち出せば、それはPRネタとして十分に活用できます。

最近の導入事例なども、公表可能であればPRネタとして活用できますし、もし過去にヒットしたり、ロングセラーとなっている商品ならば、今までの累計販売数や開発秘話などもオリジナルのPRネタとして活用することが出来ます。

また、自社で研究した成果やエビデンスも十分に活用できます。最新の研究成果でなくても、今の世の中のトレンドや社会的な傾向に見合った内容の研究やエビデンスがあれば、それをフックにPRネタとして商品やサービスと併せて情報発信することはとても有効です。

社長や社員、企業の情報について

強みとなる特徴
社長や社員の情報は確実にPRの切り口となり得ます。特に、社長は大きなPRコンテンツになります。弊社が「社長PR」というロジックでメディアにプロモート活動を行う際には、対象となる社長に個別にヒアリングさせていただき、魅力的で且つ人間味のある内容を盛り込んだプロフィールを作成します。社長の魅力的な情報を外部に発信することは、社のブランディングにも大きな影響を与えることになるので企業PRとしてとても重要です。

また、専門性の高い知識を有した社員を「特定領域の専門家」として、アウトプットしていく方法も有効です。キーマンとなり得る社員を専門家として表へ出していくことで、会社への信頼感UPや提供するサービスの説得性UPに貢献することと思われます。

さらに、ユニークな人事制度・働き方の制度を導入している企業であれば、それをPRネタとして外部に発信することも有効です。今のタイミングであれば、例えば、コロナ禍の働き方で先進的な取り組みを行っている事例などは、自社の採用PRに直接寄与すると考えます。

まとめ

まとめ
リモートワークが進み、以前よりも社内でのリレーションが取れにくい状況にありますが、ぜひネタの棚卸よるPRネタの選定とその有効活用により、攻めの広報にトライしていただければと思います。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】カープマニア
【これまで担当した業界】IT、自動車、食品メーカー、飲料メーカー、自治体、医療、家電メーカー、レジャー施設、金融、教育、他多数
【趣味】高校野球、広島カープ、川崎フロンターレ、ハワイ
【プチ自慢】両利き。お箸も野球もサッカーも、手足を左右同レベルで扱えます