展示会やイベント…広報PRの役割が告知だけではもったいない!

今回は広報PRが主催するPRイベントではなく、エキスポや多数の企業が出展するイベントで広報PRがどう貢献できるかについてお話したいと思います。

エキスポや展示会。出展リリースを出すことが広報の役割になっている??

企業によっては、エキスポや展示会、各種イベントに年間を通し多く出展する機会があると思います。

これらのイベントは、商品などを販売できるものもありますが、主に、認知獲得や潜在顧客とのタッチポイント獲得、商談の機会獲得などをメインの目的に出展している企業が多いと思います。
そうなると、広報PRというより、営業部や宣伝部といった部署がリードし、広報PRは、とりあえずイベント出展のプレスリリースを出すけど、それだけで取材が取れるわけでもなく、振り返るとプレスリリースに何の意味があったのだろうか…と思われたこともあるかもしれません。

では、広報がこれらのイベント出展時に貢献できることや、イベント自体を広報PRのミッションやKPI達成に活かすのには、どのような方法があるのでしょうか。
いくつかご紹介したいと思います。

SNSフォロワーへ告知し、リアルな交流を図る

広報PRがSNSを運用していることも多いと思います。
エキスポなど大きなイベントほど、主催者側が告知・集客には力を入れているため、プレスリリースによる告知より、場合によってはSNSでフォロワーに告知し、来場を促すのも良いでしょう。

特に、ECを基本としている業態など、リアルで顧客との接点がない会社の場合、リアルでの交流により、ブランドの理解促進やロイヤリティ向上につなげることもできます。

まさに、PR(パブリックリレーションズ)といえる取り組みではないでしょうか。

一般来場者をSNSフォロワーにつなげる

イベントでの出会いは一期一会…では、もったいないですよね。
昨今、展示ブースに行くとInstagramやXなどのQRコードが置かれており、フォローすると「ちょっとしたもの」がもらえるという施策を展開する企業が増えてきています。

SNS運用に携わっている場合、フォロワー数や投稿に対するエンゲージメントなどをKPIとしていることも多いと思います。

来場者に対し、SNSのフォローやいいね・リポストなどのアクションを促すことでSNS運用のKPIにも貢献できる施策を実施できます。

「SNSをフォローしたい!」「SNSをフォローしてもいいか」と思ってもらうためには、どんなものを用意すればよいか?広報PRのアイディア力が試されます。
また、「ちょっとしたもの」を提供する場合、『景品表示法』を理解しておく必要があります。多くの企業が集まる場で、違法なイベントを展開しないよう気を付けてください。

なお、こういった施策の場合、本垢で参加してくれる来場者は少ないという課題もあります。今回、この点については深堀して記載しませんが、「何を目的に実施するか」次第で有効な施策になるとお考えいただければと思います。

顧客の声を聴くアンケート施策を展開する

広報PRが様々な施策を立案する上で、顧客やターゲット層のリアルな声を知るということは非常に重要です。

「でも、なかなかそんな機会はない…」という場合、イベント出展を活用することができます。

アンケートに回答してくれた方に、例えばサンプル品を提供するなどして、できるだけ多くの方に回答いただきます。しかし、あまりに質問が多く時間のかかるアンケートは来場者に負荷が大きく、また限られた広さのブースに人が滞留し、混雑を招いてしまいます。

アンケートの
・設問数
・答えやすさ(選択式のみにするなど)
・回答方法(シールを貼ってもらうorタブレットで回答してもらうなど)

などの工夫が必要です。

また、アンケートに答える対価としてもらえるものが魅力的かも大切です。自社商品のサンプル提供が難しい場合は、コスパの良いオリジナルグッズを用意するという方法もあります。
その一方で、景品表示法にも気を付けなくてはいけません。

来場者をブースに引き寄せるアイディア

イベントにより出展社数は様々ですが、どのイベントにおいても、ブースに足を止めてもらう工夫は必要です。特に、一般的な認知度があまりない企業や商品・サービスの場合、ただ展示をしているだけだと、素通りされてしまうことも…。

そんな時、広報PRのアイディア力の見せ所です。
例えば、来場者は様々な商品やサービスを見に来場しますが、チラシやパンフレット以外の「何か」がもらえるのは嬉しいものです。
来場者にも楽しんでもらえ、かつ自社のPRにもなる、さらには広報PRのKPIにも貢献できる、そんなイベントを実施できたらよいと思いませんか?

「すごくお金がかかりそう…」

そう思われた方もいるかもしれませんが、アイディア次第で低コストでも実現可能です。

出展の告知段階になって、はじめて社内から情報を共有してもらうのだとできることが限られてしまいますが、広報PRが展示イベントでどんなことに貢献できるか予め伝えられていると、これらの企画が実現しやすくなります。

今回は、広報PRが展示イベント等で、その存在価値を発揮できることについてお伝えいたしました。
広報PRが各企業において担う役割によって、実施できることは違ってくると思いますが、参考にしていただけたら幸いです。

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