こんにちは。日増しに春の陽気が増すのを感じています。朝の陽ざしが心地よい季節になりました。あと1か月で平成も終わり、何か時代が切り替わる予感を感じますね。
4月は新入社員も入社し、会社全体が新しい年度がスタートします。新年度は新しい情報を探されているメディアから問合せが増える時期でもあり、露出のチャンスが高まります。
ただ、この時期は新製品や新サービスを開始する企業も増えるのでいかにメディアに自社情報を拾ってもらえるかが、広報の手にかかっています。今日はメディアリサーチ方法と多くの情報よりメディアに取り上げてもらうための近道を教えます。
コーナー分析と担当者リサーチ
できる広報ほど日頃の情報収集を怠りません。媒体にはそれぞれ企画やコーナーごとに担当者がいます。女性メディアで言えば、美容、ファッション、ライフスタイル(グルメ・住・雑貨・音楽)、書籍、インフォメーション、プレゼントなどそれぞれ担当が在籍しています。
地道な作業になりますが、まずは事前リサーチと季節ごとのメディアヒアリングが重要なポイントになります。特に女性メディアは定期的な部署異動や担当替えなどが多いため、こまめなリサーチが必須です。
担当が変わり、一からリレーションを構築することは難しいと思いますが、現担当から後任を紹介してもらい、これまでのリレーションをうまく利用することも不可欠です。ちなみに弊社の場合だと、定期企画・特集企画など細かいコーナー分析や担当者の割り当てを社内で分担して行っております。
バラマキ型リリース配信はNG
多くのPR会社数多く配信するスタイルのバラマキ型リリース配信を行っています。
どこかのメディアに引っ掛かれば良いという考えかもしれませんが、このようなバラマキ型はそのうち失敗します。
私も入社当初はその方法で痛い目に遭いました。相手メディアの事をきちんと調べず、プレスリリース送っていたところ、その月の掲載獲得が少ない結果となり、クライアントの信用を損なったことがありました。今ではその経験を活かし、メディアを絞り込み、その相手をきちんと調べてアプローチを行うことで、クライアントを多くのメディアに露出することができるようになりました。
メディアアプローチは最初が肝心です。毎日たくさんのプレスリリースを受け取るメディアは部署ごとの分別も大変です。担当以外の方に渡ったプレスリリースは何の効力も発揮しません。「バラマキ型」のプレスリリース配信はやめ、きちんと調べた上で特定のメディアにアプローチをすることを心掛けましょう。
各メディアに合わせた情報提供
メディアには、それぞれターゲット層やポリシーがありますので、要望を全て聞いてくれることでもないですし、それを全部聞き入れていたら、宣伝色が強くなりすぎるなど、媒体としても面白い記事や番組になりません。
取材した部分のほとんどがカットされることもありますし、それにより切り取られた部分がクライアントにとっては不本意な掲載内容になることもあります。
このリスクを考慮し、記者やディレクターの方々に気を遣いながら、取材内容の調整や交渉を行い、うまく着地点を見つけることが大切です。
【メディア交流会参加】メディアと良好な関係で露出のチャンスを狙う
メディア交流会には積極的に参加しましょう。メディアと良好な関係性を築くことで更に露出のチャンスが高まります。ただ、交流会に参加しただけでは人脈は広がりません。
人脈を広げて、信頼関係を築いていくためには、コミュニケーションをうまく行わなければなりません。目的がはっきりとしている交流会であったとしても、初対面の人に対して、すぐに自分の話を持ち出してしまうのは避けるべきです。メディアの個性を把握することなく話を進めると、うまくいきません。
まずは、メディアを把握するために、聞き役に徹して相手の情報を集めることが必要です。そのうえで相手に沿った話を行うことで、互いにメリットが生まれ、クライアントの露出チャンスへが生まれます。
また、相手の話へ耳を傾けることにより、メディア側の情報を得ることができ、新しいアイデア開拓につながる可能性も高まります。目的意識や最低限の目標をもって参加することがポイントです。