【基本】これだけは抑えて欲しい。プレスリリースで注意すべきポイント

皆さん、こんにちは。プレスリリース書いていますか?

リリースの作成はPRパーソンとして基本スキルであり、企業にとってはメディア露出への第1歩なので、とても重要です。私はPR業界で働き始めて3年目。ようやくリリースを安定して書き上げられるようになってきましたが、1年目の時はミスも多く、よく怒られていましたね・・・。

今回は私がこの3年間で培った「リリース作成時に特に重要なポイント」をまとめました。これからPRの仕事を始める方、リリース作成経験がない方の参考にして頂けると幸いです。

そもそも「目立ったミスがない、日本語として筋の通ったリリースを書く」は意外と難しいです。「たかだか、日本語の長文でしょ・・・」と鷹をくくり、返り討ちにあった人の何と多いことか。それではポイントを紹介します。

1.見出しにこだわれ!~取材可否は5秒で決まる~

まず、リリースを書く際に最も注力して欲しいのは、「見出し」です。映画やドラマで言うと「タイトル」に当たりますね。

何故、見出しが重要かというと、メディア関係者は見出ししか読んでいないことが多いからです。
原則、記者やテレビ局スタッフは非常に多忙です。全てのリリースを読み込む時間は確保できないのが実情です。あなたが書き上げた渾身のリリース。魅力が伝わっていないことが多々あります。

私の知り合いの新聞記者は、「企業の広報さんから毎日、山のようにリリースが届いている。情報提供はありがたいのだけれど、正直、全てをチェックするのは無理・・・」と申し訳なさそうに話していました。
時間がないメディア関係者が編み出した手法が「見出しだけ読む」なのです。

見出しに魅力があればリード文まで読み、これはいけるなとなると全文を読んでくれます。そのため、取材獲得の可否は見出しが最重要です。開始5秒で勝負が決まります。こだわってください。労力を割いてください。

私は毎回、最低でも5本は案を考え、ベストなものを選択するようにしています。

・見出し作成のテクニック

「そんなこと言ったって、そもそも見出しが思いつかない・・」と落ち込んでいるそこのあなた。
普段、自分が目にしている新聞の見出し、テレビのフラッシュニュースのテロップを読み込んでみてください。「おっ?」と感じる文章はありませんか?

それが、正解です。私は気になった見出しや報道はメモしています。ある程度、報道される内容には法則性があります。

よく言われているものですが、法則の一部を例とともに紹介します

・新規性→○○市で初の
・地域性→○○県○○市■■町で行われた
・希少性→5年ぶりの〇〇、10年に1度の〇〇
・対比性→前年と比較して〇〇
・時事性→今、話題の○○と関連して

などがあります。

・見出し実例

私は前職で主にスポーツのPRを担当していました。新人選手のデビュー戦のリリースを作成する際、実際に使用した見出しを紹介します。

まず、ダメな例として、

・『東京都出身○○さんが競輪選手としてデビュー』

書いても「フーン」「そうですか」で終わってしまいますよね。魅力がない。
そこで、地域性と新規性加えます。

・『東京都杉並区出身〇〇さんが競輪選手としてデビュー~杉並区からは初~』

こうすると杉並区関連の記事を書いている記者、地域のテレビ番組スタッフに関心を抱かれる可能性が高いですよね?
他にも新人選手の経歴を調べて、

・『東京都杉並区出身〇〇さんが競輪選手としてデビュー
~前職は冒険家。異色の経歴でデビュー~』(希少性)

・『東京都杉並区出身〇〇さんが競輪選手としてデビュー
~東京で初の兄弟競輪選手が誕生。兄の背中を追いかけて~』(新規性、希少性)

といった見出しをつけていました。単にデビューと書くより、印象が変わりませんか?
少しでも「何だ?面白そうだな」「いい取材ができそう」と思わせることを意識しています。
やりすぎると「悪ふざけ」と捉えられかねないのでバランスが大事ですが・・・。如何にメディア関係者に興味を持ってもらうか。そこを意識するのが勝負の分かれ目になると思います。

2.誤字脱字~自分を信用してはいけない~

いい見出しが書けた、内容もいい。これは取材獲得待ったなし!と意気込んだ、そこのあなた。一度落ち着いてください。

リリース作成で見落としがちなのが、誤字脱字です。
特に人名・商品名・数字にミスがあると目も当てられません。私も何度か自信アリなリリースのチェックをクライアントにお願いしたところ、「おい!うちの新商品の名前が違うぞ!このリリースは何だ!」と大目玉を食らった苦い思い出があります・・・。

人間、いくら完璧だと思っていてもミスは出ます。注意していきましょう。

・誤字脱字対策

対策として私は「同僚、上司にダブルチェック依頼」「プリンターで印刷して1文、1文を読み返す」、「声に出して読み上げる」を行っています。時間はかかりますが、ミスが多いとクライアントやメディア関係者との信頼関係にヒビが入りかねないので、焦らずチェックすることを心がけて欲しいです。

また、私は内容OK!誤字脱字なし!と満足していたら問い合わせ先の電話番号、メールアドレスが間違っていた、が発生したこともあったので基本、必ずミスがあると疑ってチェックをするようにしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?リリースを書きあげてメディアにアプローチをするのは、その時点で大変ですが「始まり」です。
そこから取材対応、メディア担当者の質疑応答が始まります。露出して初めて成功、仕事をしたと言えます。

私もまだまだ勉強中ですが、よりクライアントの魅力を伝えられるリリースを目指して奮闘中です。お互いに頑張りましょう。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】ビッグバレー
【これまで担当した業界】スポーツ、玩具、アニメ、IT
【趣味】映画鑑賞、読書、散歩
【プチ自慢】GWに自転車で東京から群馬まで行きました