こんにちは。実は私の前職はTV番組制作を行っていました。皆さんご存知のバラエティ番組や旅番組、情報番組などに携わり、4日間徹夜でロケ・収録・編集など、普通の生活では考えられない毎日を送っていたわけなんですが・・・そんな中で今回番組の企画がどのように作られていくかを私の経験談から、会議の中身を中心にご紹介したいと思います。
TV番組の企画は誰が決めてるのか
①『プロデューサーの意見は絶対』
基本的に会議の進行はプロデューサーが仕切ります。スタッフの意見や提案を最終的にまとめるのもプロデューサーです。プロデューサーが「いいじゃん!」と言ったら、ほぼそのネタは決定です。つまり、PR案件を番組に提案する際は権力を持っているプロデューサーを口説き落とすことが出来れば、案件を扱って頂ける可能性が高くなると言えます。
②『放送作家の力が非常に大きい』
放送作家というと思い浮かぶのは「鈴木おさむ、おちまさと、北本かつら」など番組やCMに出演してしまう程、影響力をもった方々がいます。プロデューサーよりも力をもち会議の進行から決定権まで持っています。
上記のような放送作家はまれで、通常の放送作家は様々ありますが、基本的に「面白いことを考える」ということを仕事としています。簡単に言うと、番組で扱うネタ(情報)を探して会議で提案するということです。番組担当の放送作家は1番組2~4名、大きい番組だと6~8名いるケースもあります。
つまり、放送作家数名へ情報提供することによって案件を番組に出して頂ける可能性が高くなります。
③ディレクター・ADの役割
番組を作る上で、ロケや編集など実際に稼働するのはディレクターとADとなります。ディレクターは日々ネタを徹底的に調べ上げ、取材し、世に送り出しています。これは、ネタをどのように料理すれば面白くなるかを日々考えているということです。PR案件をディレクターへ持ち込むことで料理の仕方をアドバイス頂けると言えます。もちろんディレクターも企画を会議に提出するので美味しそうな料理(案件)なら採用されることもあるでしょう。ADに関しては案件を決定する権限は殆どありません。
しかし、ディレクターが番組コーナーのネタをADに探させるケースは良くあることです。
つまりAD経由でディレクターへネタが渡り、会議に提出され番組企画となることもあり得ると言うことです。企画会議に関しては以上となります。上記のことから、TV番組PRに関しては、スタッフ構成や会議の形態など、番組の特性にあったアプローチが必要になってくると考えます。
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