様々な媒体の中で最もPR効果が高く、広報担当であれば喉から手が出るほど獲得したいテレビ露出。ですが、実際の放送を見たら思っていた露出と違っていた、そんな
経験は無いでしょうか?
テレビから取材依頼が入った時点で満足感を得てしまい、撮影までに必要な確認や準備を怠っていると、折角のチャンスを逃すことになってしまいます。
そこで今回は、取材が決定してから撮影までに確認・準備しておくべきことを紹介したいと思います。
撮影時までに確認・準備しておくべきこと
①取材日時と撮影内容
取材依頼を受けた際に必ず確認するのが「取材日時」と「撮影内容」だと思います。
どちらも重要な確認事項ですが、テレビ取材の場合、この2つは撮影当日になって変更になることが少なくありません。
前の取材が押して予定の時間通りに始められなかったり、時間以内に撮影が終わらないことも日常茶飯事です。
そのため、余裕をもって取材時間を長めに確保しておかないと、番組担当者は満足が行く撮影できず、消化不良な取材に終わってしまいます。
また多くのテレビ取材の場合は、実際に現場を見たり担当者の話を聞くことで新たな
アイディアが生まれ、当初予定していなかったものまで撮影したくなるものです。
そこで「当初の撮影内容に入っていないので今日はその撮影はできません」と断ることになってしまうと、露出時間が延びる折角のチャンスを失ってしまいます。
「もしかしたらこれも取材してもらえるかも…」と事前に想定し、急な撮影にも対応できるようにしておきましょう。
②取材意図
取材を受ける際に忘れずに確認したいのが「取材意図」です。
“取材されたものがどういったニュースになるのか”“どんな企画の取材なのか”、これを事前に確認しておかないと、放送を見たあとで後悔することになりかねません。
いくらテレビ露出のPR効果が高いと言えど、自社にとってあまりメリットが無い取材もあるでしょうし、受けることでマイナスイメージになってしまう取材もあると思います。
“どういった意図をもった取材なのか”“どういった企画で取り上げられるのか”をしっかり確認した上で取材を受けるようにしましょう。
③露出イメージ
取材前に確認しておきたいけど、なかなか聞きにくいのが「露出イメージ」だと思います。「露出イメージ」とは、自社がどのような形でどれくらいの時間放送されるのか、ということです。
取材した内容をどのように取り上げるかはメディア側に決定権があり、こちらの希望を伝えることはできても、そこに強制力はありません。ですから露出イメージを事前に確認しておくことは非常に大切です。テレビの取材となると必然的に期待値が高くなものですが、自社の社名や商品名が放送上まったく出ていなかったらどうでしょう?また、取材に何時間もかかったのに実際に放送されたのが30秒だけだったらどうでしょうか?
「これでは期待していたようなPRにならない」とがっかりしてしまうと思います。
実はこういった例はテレビ取材においてよくあることで、決して珍しいことではありません。「社名や商品・サービス名は紹介されるのか?」「どれくらいの時間取り上げられるのか?」など事前に確認し、しっかり露出イメージを持って取材・撮影に臨むようにすると良いと思います。
④質問事項
取材では多くの場合、担当者へのインタビューが発生します。
新しいサービスへの取材であれば、「サービス概要」「サービスを始める狙い」「主なターゲット」「今後の展望」などを聞かれると思いますが、時には全く想定していなかった質問をされることも少なくありません。
また、どのように回答するべきか、あらかじめ社内調整しなければならない質問もあると思います。
「今は答えられません」「ちょっと確認させてください」といった状況にならないよう、あらかじめ質問事項を聞き出しておくことも重要です。