こんにちは。
なんだかすっかり春ですね。
昨日なんかはコートがいらない位
あたたかな日差しを感じました。
先週の金曜日には、東京都の桜が「満開」を迎え
都内の随所でお花見が開かれていましたが、
皆さんはどこかへお出かけになりましたか?
とにかく「人出が多い」お花見だったと
各メディアが伝えています。
ところが、メディアが報じるには
「人出が多い」…それだけでは情報が足りません。
“どの程度”人が多かったのか?を
表現することが必要です。
ニュースを見ていると、
「人出が多い」お花見は
こんな風に伝えられていました。
『お花見のメッカ、上野恩賜公園では
過去最高の21万5000人の人出』(テレビ朝日)
『今年のお花見、自粛ムードの昨年より増加傾向』
『昨年、お花見を自粛した人は全体の半数も』
(マイナビニュース、excite等)
「人が多い」情報に対して、
昨年のデータを用いて「過去最高」「自粛した反動で多くなった」
と言うことで、より具体性を持たせています。
例年のお花見情報や、これまでの傾向を「整理」して、
今年がいかに人が多かったか「裏付け」する。
これは、企業や個人が情報を発信する際にも
意識すべき点で、情報が端的すぎると
伝わらなくなってしまいます。
例えば、
「この美容液は、ビタミンAを70%含ませました!!」
と言われても、それがどの程度凄いのかよく分かりませんね。
では、どういう情報を追加すれば
このネタは分かりやすく伝わるでしょうか?
仮にこんな製品があったとします。
「この美容液は、ビタミンAを70%含ませました!!」
しかし、この文言だけでは、
美容液のどの部分に価値があるのか
ぼやけてしまっています。
なんとなく70%ってすごいのかな?程度です。
そんな時は、周りの力も借りて
情報の価値付けを図ってみましょう。
①他社平均は3%未満(出典:自社調査による)
②ビタミンAは壊れやすいので
高濃度配合させる技術が日本に無かったが
それを日本で初めて導入した。
(出典:株式会社フロイエ ※シリコンバレーの最先端企業)
③ビタミンAが肌にもたらす効果は、
他のビタミンよりも直接的で即効性がある
(出典:ヤコブ大学准教授論文“ビタミンAと美容に関する学術的見解”)
この3つの情報を足してあげるだけで、
「ビタミンAが70%含まれている美容液」の価値が
わかりやすくなりました。
さらに先週、NHKではこんなニュースも。
『4月6日(金)現在、
都内で急性アルコール中毒で
病院へ運ばれた方が20人』
…これだけでは、20人という数字が
多いのか少ないのかよくわかりませんが、
次のテロップで
『2011年…20人
2010年…8人』
という情報が、追加で表示され
よほど多いんだな!と納得したところで、
『無理な一気飲みは避けるように。』という
ナレーションでニュースが締めくくられていました。
このように、
背景となりうる情報を付け足して
裏付けをすることで、
その情報価値は充分に伝わります。
それは、テレビだと「画」かもしれませんし、
(台風の時の、レポーターが飛ばされそうな様子で
風の強さがわかります)
効果効能を示すときは、学術書からの引用や
Before・Afterの写真、数値データが
良いかもしれません。
簡単なことですが、
納得してもらうときには
「情報への裏付け」が重要です。
そして、その裏付けは、
世間に溢れている多くの情報から
引っ張ってくることも可能です。
これからは、情報Xを伝えようと思った際には
Xに関する周辺情報をくまなく調べて、
整理することも、ひとつ
PRとしてお役に立つかもしれません。
あ、言い忘れていましたが
さっき例に出したビタミンAの(出典:~~)部分は、
私の妄想ですのでお忘れください。
春の陽気が、そうさせました。
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