PRイベントでメディア露出するための基本ルール

こんにちは。
みなさま、どんなGWを過ごされたでしょうか。
5月も中旬に差し掛かり、初夏が近づいてまいりました。
2014年度の広報活動も、更に活発化してくる時期と思われます。
今回は、日頃から相談を求められることの多い、
「著名タレントを起用した記者発表イベント」について、
広報・PRマンとして知っておくべき
「メディア露出の基本ルール」を記述させていただきます。


①「対象となるメディアは?」 
記者発表会を開催した場合、どんなメディアで露出が可能なのか?
PRイベントでは、企業の新サービスや新製品の発表会の機会が多く見られます。
対象メディアの選定が必要になりますが、
いわゆる一般メディアで対象になる媒体は大きく2つに種別されます。
「経済系メディア」と「芸能系メディア」です。
この2種類のメディアは、イベントで取材したい「情報」の種類が異なります。
経済メディアは、企業(特に社長)が発表する「数字」を欲しており、
芸能メディアは「旬のタレントの画」を欲しています。
経済系メディアへは、具体的な目標数字などの公表で企業の営業姿勢を見せ、
社長へのぶら下がり取材の場を設けるなどし、露出を狙います。
芸能系メディアへは、出来るだけ旬なタレントを起用し、
フォトセッションや囲み取材を設定するなどして、
主にワイドショー枠のあるTV番組への露出を狙います。
このように、2つの異なる要素を絶妙に盛り込みながら、
イベントを設計することが大事です。
②「いつやるか?」
PRイベントの最大目的は、メディアへの効果的な露出です。
その露出を獲得するためには、メディアの特性を考えた日程設定が重要になります。
特にタレントを起用したイベントの場合、
TV番組のワイドショーでの露出を強く求められることが多いのですが、いつが良いのか?
    
ここでは、曜日と時間がポイントになります。
基本的にTVのワイドショーは、当日か前日に行われた旬な話題しか放送しません。
そして、週末はワイドショーに該当する番組が極端に減ります。
そうなると、金・土・日はPRイベントの開催に向かない曜日と考えられます。
月~木曜日がイベントに適した曜日候補になります。
さらに、週末には一週間を振り返るワイドショー番組もあるので、
できれば週の前半よりも後半が理想です。
つまり、木曜日が最良の曜日になります。
では開催時間何時頃がよいのか?
ここでは、当日のTV露出の可能性から逆算して考えます。
TVでは夕方のニュース・情報枠での放送が想定されますが、
イベントの取材場所から局に戻る時間、編集作業にかかる時間を考慮すると、
午後早い時間での終了がメディアに取って都合の良い時間と考えられます。 
イベントの準備やリハーサルにかかる時間も考慮すると、
時間帯は11時~13時くらいの開催が最適と考えます。
③どこで開催するか?
最後に、「どこでやるのが良いのか」という問題です。
ここではメディアが参加しやすい「場所」について記述します。
メディアの取材班は、限られたスタッフで業務を担当しており、
1日に取材できる場所は限られています。
1日に2~3ヶ所への取材が限界というのが現状です。
一方、記者発表のようなPRイベントは1日に数多く開催されています。
この現状から考えると、メディアが効率よく取材できる場所、というのが理想です。
具体的には、主要メディアが集まっている東京都内の都心5区:
千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区が、適していると考えます。
実際にメディアが取材に訪れ、
露出される事例はニュースバリューに左右されますが、
「メディアが取材しやすい場所や、
曜日、時間」を考慮してイベントを企画・設計することは、
PRの基本的なルールとして重要な要素になります。
実際は様々な事情によって、
理想通りに準備が進まないことも多いと思いますが、
PRイベントを成功に導けるようにルールに則って着実な準備を心がけましょう。