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同じようで違う?違うようで同じ? 企業内広報とPR会社のお仕事
先日公開された現役企業の広報、フリーランス広報、PR会社の方々の座談会の記事が反響よかったとの事。
広報への関心の高さが伺えます。
一体私にはどのスタイルが向いているの?という方もいるのではと思い、今回は、企業内広報での経験を経てPR会社に転職をした私の体験談の一部を紹介しながら、広報パーソンを目指す皆様の参考になれたらと思っております。
①企業内の広報 その立ち位置と役割は?
企業内の広報は、社長直下、広報IR部、管理又は販促やマーケティングの一部門など、会社の方向性によって立ち位置が変わります。私は、販売促進の傘下でしたので、営業に準じた広報が主な業務でした。
企画会議で商品開発やコンセプト作りに携わり原則、現場と併走します。プラン作りから関わるので必然と思い入れが深くなりました。よって何事も上手く進行するには社内の円滑な関係が必須。
それにより予定通りいくかが大きく左右されますので、社内関係構築の地ならしがとても大切です。
②PR会社はスピード感と広い視野が肝
PR会社転職後の衝撃は広い視野とスピードが求められる場所ということ。アカウントは数件を同時に担当し、商品を強化したい時もあれば、社長を露出したい場合などニーズも多様、対象メディアも多岐に渡ります。
また、ある程度成熟した段階でご相談を受けることも多いです。そのような時、その商品を更に魅力的に見せるための知恵を探り、課題解決に導く提案力こそPR会社の価値だということが分かってきました。
様々な要望に対応できる知見とプロ意識で新しい物の見方をお客様にもたらすことを最優先に考える環境です。
③企業派?PR会社派?あなたはどちらのタイプ?
このように企業内の広報は、自社のヒト・モノ・コトに直接の当事者として関わっていきますので、必然的に熱感が高くなり、その気持ちが露出に結びつくことも多いでしょう。
しかしこれは社内協力を得られてこそ成立します。私はここで壁にぶつかったことも少なからずありました。企業の広報は社内のチーム構築が大切です。また、広報が好きでも会社には人事異動があります。広報経験はキャリアパスの一環で学ぶという考えでいる必要はあるかもしれません。
一方PR会社は多種多様な業界に触れることができますので、広く多くの業界を知りたい、変化に富んでいる環境が好きな方には最適です。
また、社内が広報のプロ集団であることは大きなメリットです。イベントや記者会見運営、アンケートリリースやPR施策立案などに携われる機会もあり、プロとして仕事に取り組むことができます。業務範囲が広すぎて処理に追われる部分は実際ありますが、業種が変わっても、広報・PRの仕事に携われるのは魅力です。
まとめ
今回は私自身の体験から企業と、PR会社の立ち位置や動きを比較してみました。しかしどちらも「人と人を繋ぎ互いの価値を創造すること」このゴールは一緒です。これこそ広報・PRの醍醐味です。
ご自身の広報パーソン像を思い描いてみてください。そして広報・PRの仕事に挑戦したいと思う方が増えてくれたらいいなと思っております。
【ニックネーム】おかん
【プロフィール】ホスピタリティ産業でのウエディングプランナー、レストランでの現場経験を積み、その後販売促進・マーケティング部門で広報担当を経験。より広義に広報を学びたいと思い、PR会社に転職。小学校に通う1児の母で、ワーママがぶつかる小1の壁、小4の壁を乗り越えてきた。子育てをしながら仕事を続ける極意は「まぁいいか」の精神と信じている。現在は美容関連の企業を担当。前職を活かし、旅、食、住などライフスタイルと美を繋ぎ合わせた“合わせ技広報”で露出を増やせるよう日々奮闘中。