テレビ露出に近道なし!遠回りしてテレビ取材を獲得する方法

つかの間の年末年始の休みも終り、早いもので1月も半分が過ぎました。皆さんも慌ただしい日常生活を過ごしていることと思います。

「今年こそ多くのテレビ取材を獲得して一気に話題になりたい!」と意気込んでいる広報担当者の方も多いと思いますが、ちょっと待ってください。実はテレビ露出を獲得するためには新聞・雑誌・WEBメディアへのPR活動がとても重要なのです。

「欲しいのはテレビの露出なのになぜ新聞や雑誌が重要なの?」と思うかもしれませんが、今回は段階を踏んでテレビ露出を目指す方法についてご紹介したいと思います。

1.テレビ番組はどのようにネタを決めているのか?

皆さんはテレビ取材を獲得したい時にどのような手順・方法で情報提供しているでしょうか?情報をリリースにまとめて番組(知り合いがいれば番組スタッフ)宛てにメールやFAXで配信、そのあと時間があれば電話で内容を説明する、おそらくそんな流れが一般的かと思います。

決してこの方法は間違いではありませんが、テレビは他のメディアに比べて採用のハードルが高く、難しさを感じている方がほとんどだと思います。実はそんな時こそ少し遠回りして新聞や雑誌、WEBメディアに情報提供することが大切です。それを説明するためにまずはテレビ番組(特に報道番組や情報番組)の特性についてご説明します。

皆さんが自社の商品やサービスをテレビ番組に出したい場合、まず情報提供先として思い浮かぶのが朝やお昼の情報番組、もしくは夕方や夜の報道番組になるかと思います。では情報番組や報道番組はどのように取り上げるネタを決めているのでしょうか?

これはニュースネタなのか企画ネタなのかによって異なります。
まずはニュースネタについてですが、これはニュースデスクもしくは編集長と呼ばれる中堅からベテランクラススタッフが放送前日から社会部・経済部・政治部・国際部などの部署と連携してニュースになりそうな情報を集め、翌日の放送に向けて内容を固めていきます。

当然のことながらニュース性が高い話題ほど優先度が高く、社会問題や時事問題の解決に寄与するような商品やサービスで無ければ「ニュース性が弱い」という理由で不採用になってしまいます。

一方、企画ネタの場合は若手から中堅のディレクターが自分でネタを探し、中堅からベテランクラスの企画コーナーのデスクにプレゼンをしてOKが出れば採用となります。企画ネタの場合、あまりニュース性は求められませんが、その代わりに「なぜ今この商品やサービスを取り上げるのか」明確な理由がないとやはり不採用になってしまいます。また外部からの情報提供はどうしても企業の宣伝感が伝わってしまうため、よほど面白いネタでなければ敬遠されやすい傾向があります。

ではどうすればよいのか?そんな時は少し遠回りしてテレビ取材に繋げるという方法もあります。

2.遠回りしてテレビ取材を獲得する方法

①先に新聞・雑誌・WEBでの露出実績を作る

いくら情報提供しても「ニュース性が弱い」「いま取り上げるべき理由がない」そんな理由で不採用になってしまう場合は、一旦ターゲットをテレビから新聞・雑誌・WEBメディアに切り替えてみてください。
これらの媒体に掲載されるのも決して簡単ではありませんが、テレビよりは比較的露出に繋がりやすいかと思います。

中でもおすすめなのが「日経MJ」、「女性セブン」などの女性誌、「SPA!」などの週刊誌、そして「Yahoo!ニュース」に転載されやすいWEBメディアです。実はテレビ番組は新聞・雑誌・WEBからネタを探してくることが多く、これらの媒体は特によく見られています。もし掲載されれば敬遠されずに商品やサービスを知ってもらえる上に、記事になっているので「ニュース性が弱い」「いま取り上げるべき理由がない」といった不採用の理由も解消することができます。

実際に弊社でも「日経MJ」や「日経新聞」で取り上げられたものがテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の取材に繋がったり、小さなWEB記事が「Yahoo!ニュース」に転載されて複数のテレビ露出に繋がったケースもあります。

②地方ネタはまず地元のメディアから攻める

自社が東京ではなく地方にあったり、地方で新しいサービスを始めるような場合、できたら東京(キー局)の取材が欲しいところですが、まずは地元のテレビ局や新聞社をしっかり攻めることをおすすめします。

まず情報番組や報道番組の場合、東京から地方に取材に行くケースは意外と多くはありません。よほど強いネタであれば東京からの取材もありますが、飛行機や宿泊代などの費用面やマンパワーの面で地方取材が難しくなっているのが現状です。

その点、地元のテレビ局であればネタの内容さえ良ければ取材のハードルはありません。しかも地元のテレビで放送された情報は東京の系列局にも共有されるため、面白いと判断されれば全国放送で取り上げられる可能性もあります。

3.まとめ

今回は遠回りをしてテレビ露出で成果を出すための方法について紹介させていただきました。大きな影響力を持つだけにそれだけハードルも高いのがテレビです。どんな企業でも簡単にテレビ取材を獲得できるようないいネタがいつでもあるわけではないですし、テレビ露出に近道はありません。

成果が思うように出ない時には攻め方を変えて少しずつ大きな露出に繋げていく方法を取ってみてはいかがでしょうか?

【新版】テレビ番組の「広告換算額」の計算方法

2018年11月15日
株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】 ナイトウォーカー
【これまで担当した業界】 食品・医療・美容・自治体関連・出版社
【趣味】 夜の散歩、温泉めぐり
<個人的おすすめ温泉BEST3>
1、宝川温泉(群馬) 川沿いの絶景露天、紅葉や雪の時期が最高です
2、ほったらかし温泉(山梨) 眼下に甲府盆地が広がり富士山も見えます
3、西の河原温泉(群馬) 山に囲まれた日本有数の巨大露天風呂です
【プチ自慢】
テレビディレクター時代に、レオナルド・ディカプリオやミラ・ジョヴォヴィッチなどハリウッドスターのインタビュー取材をしたこと