2023年 PRのトレンドは?PRパーソンが意識すべき「トレンドワード」 と「PRトピックス」

こんにちは。働くママことリーママです。
コロナもだいぶん落ちつき、イベントや旅行などオープンにありつつある今年の年始は、数年ぶりに極寒の地、北海道に旅行に行ってまいりました。子供にとって初の雪遊びにも挑戦し、PRでも大切な四季を感じる一年のスタートとなりました。今年の干支、うさぎのように皆様におかれましても、飛躍の一年になるようお祈り申し上げます。

さて、新たな一年に向けた施策を進めていきたい1月。今回は年初の記事に相応しく、PRコミュニケーションにおける2023年に注目必須な広報PRトピックスやトレンドをピックアップしてご紹介します。

PRのカギを握るトレンドワードの創出

先ず、PRで大切なのがキーワード(切り口)の創出です。想いを込めたプレスリリースをより多くのメディアに興味を持ってもらうためには、自社の新情報をまとめるだけでなく、時節やトレンド情報(トレンドワード)もうまく活用したいところです。時節やトレンド情報を絡めることでプレスリリースの注目度が上がり、メディア関係者だけでなく、消費者にも情報が届く可能性が高まります。

SDGs、ESG、CSR、DEIなど「社会貢献」や「社会的責任」に取り組む企業

最近では、多くの企業が挙げている社会的メッセージ性となるキーワードです。以前からメディアでも関心の高いテーマですが、2023年以降はますますこれらの重要性が高くなると思います。

【SDGs】Sustainable Development Goalsの略語

貧困や不平等、気候変動、環境劣化、繁栄、平和と公正など、私たちが直面するグローバルな諸課題など、すべての人々にとってよりよい、より持続可能な未来を築くための活動や支援

【ESG】Environment Social Governanceの略語

企業が長期的に成長するためには、経営においてESG(環境・社会・統治)の3つの観点が必要だという考え方

【CSR】Corporate Social Responsibilityの略語

従業員の労働面での人権保護、地球環境や地域社会など、多様で大勢のステークホルダー (利害関係者)に配慮した経営こと

【DEI】Diversity Equity Inclusionの略語

従業員の多様な個性を尊重し、それを公平かつ包括的に活かすことが企業において高い価値創出につながるという考え方
「社会貢献」「社会的責任」は、多くの企業にとって重要なテーマです。この企業トレンドはメディアや様々な方面で興味関心を引くトピックスでもあり、このテーマは社会に認めてもらうチャンスでもあり、企業の認知向上やブランドへの共感者を増やすことが期待できると思います。

PRアプローチは「量」より「質」を重視すべし

2023年は、これまで以上にPRアプローチが重要になると言われています。そして「量」より「質」に価値がシフトしています。
昨今デジタルの普及や生活スタイルの変化に伴い、メディア環境の変化や社会事象の影響などにより、企業や商品に求められる役割や人々のニーズが大きく変化し、それに伴いPRの役割も変化しました。

PRにおいて、リリースすること、伝えることは変わりませんが、従来の情報に加え、企業活動(SDGs)や、ブランドのイメージや世界観を伝えるブランディングが加わりました。また、SNS上でリーチを拡げるインフルエンサー(一般人)などが、影響力のあるメディアとして加わり、個人でも発信できる時代となったことで、マスメディアの存在価値も昨今変わりつつあります。

伝えるべき内容と伝え先が変わったことで、情報のスペックが数多く伝わることだけがPRのKPIではなくなり、情報の質(ブランドや商品価値・メッセージ・世界観)を伝え、その結果、ターゲットである消費者の心理的満足度や期待値を刺激することが、今後PRの大きな役割になっていくと思います。

今年も加速する動画コンテンツ

動画コンテンツ

トレンドをリサーチする上で大切なのが、動画コンテンツ。昨今多くの企業がYoutubeを始め、動画によるプロモーションに力を入れています。競合他社との差別化や優秀な人材確保にも、PR動画を活用しています。

PR動画は多くの情報を盛り込めるため、印象に残るプロモーションが可能です。また、企業ブランディングもしやすく、拡散性もあります。顧客ターゲットに自社商材の魅力を上手に伝えたい、競合と差別化して自社をアピールしたい、伝えたいことが多過ぎるので、動画で情報を整理して届けたいという企業の思惑があります。テキスト媒体よりも多くの媒体で配信できるため、拡散性が高く、認知度向上にも繋がります。このように、費用対効果もあり資産性を持つPR動画だからこそ、今後も作成に興味を示す企業が益々増えると思います。

【参考にしたい動画メディア】

■ビジネス映像メディア『PIVOT』

https://www.youtube.com/@pivot8935

映像番組を軸としたビジネスメディア。新時代のマインドセットとスキルセットを高める映像・活字コンテンツを毎日無料で配信。企業の代表や管理職などが出演されていて企業PRに参考になる。

■C Channel株式会社が運営する『C Channel(シーチャンネル)』

https://www.youtube.com/@CCHANNELTV

ファッションマガジン感覚で見られる女性向けの動画メディア。かわいいもの、おしゃれなものが好きで流行に敏感な女子に向け、ファッションや美容、メイクなどのハウツーを短い尺の縦型動画で提供しているのが特徴です。Z世代のトレンドや流行りがキャッチできる。

まとめ

今回ご紹介したトレンドのすべてが顧客の信頼構築や獲得のための重要なポイントになっております。どれも意外性のあるトレンドではなく、既にメディアでも話題になっていたり、2023年はさらに強調されているという印象です。社会との信頼構築が大事だという認識があるなかで、これらのトレンドがより強調されたのだと思います。

一般消費者がどんなふうにブランドを選ぶかということを、まさに企業側も意識し始めております。よって、日々さまざまな手法で消費者に刺さるプロモーションや戦略を考えなければならないという、企業側の課題は今年も続くでしょう。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】リーママ
【担当した業界や経歴など】お転婆娘1歳児のママ。子育て奮闘中。育児ストレス解消法はNETFLIXを視聴すること。最近のお薦め作品は「ワーキングママ」「赤ちゃんを科学する」など。アパレル・ファッション関連、店舗・テナントリーシングの職種を経て広報業界へ。CD社ではこれまでの経験と人脈を活かし、主にサロン・クリニック・化粧品などの女性系案件を担当。最近ではママ目線の発想や知見から育児・教育関連のPRも担当することに。