秋の長雨の季節がやってきました。1年の中で梅雨は4つあり、今の時期は「すすき梅雨」に当たるそうです。他にも秋は「スポーツの秋」「食欲の秋」「芸術の秋」など、PRに使えるネタがたくさんある季節です。
今回は「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」に特に当てはまりそうな、書籍の中でも、とくに実用書のPR方法についてまとめてみたいと思います。
この記事の目次
実用書の記事掲載を狙うなら
実用書とは、生活の中で役立つ情報・知識などをまとめた書籍を示します。例えば、分かりやすいところで言うと、料理・片付け・健康・美容などが挙げられます。今回の記事では、ビジネス書とは分けて考えています。
実用書のPR方法は大きく分けて4つのパターンがあると考えます。
1 書評の獲得
2 Webの記事獲得(取材・寄稿)
3 ラジオでの紹介・著者のゲスト出演
4 TVでの紹介
実用書のPRでは、まずWebとラジオを狙うべし
実用書のPRで①の書評獲得はなかなかハードルが高いのが現状です。特に健康本では書評の獲得が難しく、その他のジャンルでも検討してくれる媒体はありますが、基本的に文芸書やビジネス書が好まれる傾向にあるため、書評以外での掲載を狙っていくのが確実な方法だと考えます。
そこで、まず一番先に着手をおすすめするのは②と③のPR方法です。
書籍のPRでは、新刊をいかに売るかが大きなポイントになります。1ヶ月以内の売上の初速を伸ばすためには、即時性のあるWebでの記事の獲得や、ラジオでの書籍の紹介や著者のゲスト出演のためのアプローチを積極的に行うことが必要になります。
実用書でのWebの記事獲得には「季節性」を意識する
記事を獲得するためには、「なぜ今その情報なのか」を考えることが非常に大切です。とくに実用書では「季節性」を有効に活用できます。健康系のネタに関しては、エビデンスが重要になってきますが、ダイエット関連の書籍であれば、「そのダイエットはなぜ今の季節に最適なのか」、ストレッチ法の書籍であれば、「なぜ今の季節に行うと効果的なのか」、など書籍の内容と季節性を掛け合わせたアプローチを心掛けましょう。
サイクルが早く、影響が大きい女性週刊誌で取り上げられた例をご紹介します。
コロナ禍かつ暑い夏の時期に、外出も難しく運動不足が続いているという方をターゲットに、「1日5分で、自宅でカンタンにできる足のストレッチ法で、100歳まで元気に歩ける」という書籍をご紹介したところ、季節的にも時流的にもピッタリとはまり、誌面の企画として採用していただくことができました。
特に実用本のWebの記事獲得については、以下の記事が参考になると思いますのでぜひご覧ください。
ラジオへのアプローチは、事前準備やアプローチ時期に気を配ること
ラジオについては、新聞や雑誌と同じように、書籍の紹介が行われていたり、本の著者がゲストになっていることが多い番組をリサーチし、実際に聞いたり、HPで確認した上でアプローチします。
このラジオへのアプローチでポイントなのは「アプローチ時期」です。他の媒体のアプローチでも同様ですが、ラジオのゲストブッキングは若干のタイムラグが発生します。番組のコーナーが1週間に1度などの場合は、半月~1ヶ月先くらいまでゲストが決まっていることが多く、そうすると出演までに1ヶ月~2ヶ月を要します。
つまり、新刊の発売後にゲストにブッキングしたい場合、それを見越してアプローチすることが大切です。
また、例えば著者がゲストで出演する場合、生出演になることも多いので、事前に話のトレーニングをしておくことも大切です。良い反響の得られたラジオ出演は次回の出演に繋がることもあります。事前に台本をいただけるように番組担当者にお声掛けし、ラジオ出演時に求められる想定の返答を著者と確認しておきましょう。
さらに、Webとは異なり、ラジオでは生の反応をリスナーに届けることができます。パーソナリティの方の良い反応を得られるような、実用書内で使っている小道具を用意したりすることも担当者の方に提案してみるのもいいでしょう。積極的な提案は、露出の幅を広げることにも繋がります。
ラジオPRのメリットについてはぜひ、以下の記事をご覧ください。
書籍をTVに出したい…そんなときは
TVはその書籍がベストセラーになっていることや、売れていることが重要になりますが、もう1つポイントがあり、いかにWebの記事で露出を獲得しているかということがカギになります。
例えば「洗濯のノウハウ」を紹介した書籍があるとします。TVで企画があった際に、「洗濯」のネタを探したいのであれば、「洗濯」というキーワードでネット検索をしたときに、その書籍の記事が見つかるれば、1つの指標になります。記事が出ているということは信頼できる書籍や著者という客観的な情報になりますので、有効な判断材料になり得ます。積極的にWebの露出を獲得していくことが、TV出演への近道かもしれません。
いかがでしたでしょうか。実用書の「ダイエット本」「健康本」などは、出版不況と言われている中でも、根強い人気のあるジャンルです。書籍PRをぜひご活用ください。
【これまで担当した業界】美容サロン、メーカー(宝飾、調理器具)、生命保険、出版、ハウスクリーニングなど
【趣味】三度の飯より舞台観劇、全国ライブ遠征、美術館と寺社仏閣めぐり
【プチ自慢】ピカソの本名が言えること