人気急上昇の女性タレントに学ぶパーソナルブランディング

こんにちは。
早いもので8月も終わり、もう9月に入りました。
今年の夏は北京オリンピックという大きなイベントがありました。
皆さんもテレビ放送をご覧になったことでしょう。
大舞台で普段通りの力を出せない選手もいましたが、
日本選手の中で存在感を示したのが競泳の北島康介選手です。
2大会連続2冠という偉業を達成したことで人々に強烈な印象を与えました。
選手以外にも、この時期にテレビや雑誌の露出が
急増したタレントがいます。
それは、相武紗季さんです。
彼女は近年、CM出演をコンスタントに増やしてきましたが、
現在は主なCMだけでも、ダスキン「ミスタードーナツ」、
NTTコミュニケーションズ「OCN」、花王「メンズビオレ」、
パイロット「フリクション」、日本航空「先得」、オートバックス、
明治安田生命「ライフアカウントL.A.Double」、アットホーム、
キリンビール「麒麟ZERO」、味の素「基本だし」と、
10社のCMに出演しており、上半期の最多CM出演タレントとなりました。
オリンピック最盛期の8月中旬には、
彼女は多くの雑誌の表紙も飾りました。
「サンデー毎日」「週刊現代」「SPA!」「東京ウォーカー」
「日経エンタテイメント」「デジタルTVガイド」などです。
そして、オリンピック期間前後は、フジテレビで
古田敦也さんとともにオリンピックキャスターという大役も務めました。
相武紗季さんの人気がこんなに高まった要因は何だったのでしょうか?


相武紗季さんの人気が高まった理由とは何でしょうか?
彼女のCMやドラマ・映画・キャスターとしての起用が増えた要因を
分析してみたいと思います。
●親しみやすいというキャラクター上の優位性
相武紗季さんの魅力は、明るく爽やかで、親しみやすいところだと言えます。
彼女の同世代の女優には、上戸彩さん、宮崎あおいさん、蒼井優さんがいます。
彼女たちも明るく爽やかな女優ですが、
どちらかといえば「カリスマ」「遠い存在」であるような印象を与えます。
一方、相武紗季さんには普通の人っぽい親しみやすさを感じます。
それが、CMやテレビ番組などの起用の要因になっていると考えられます。
「日経エンタテイメント」2008年9月号によれば、
相武紗季さんは同世代の上記3名の女優に比べて、
本格的な恋愛ドラマへの起用が多いそうです。
それも親しみやすさがあるためではないでしょうか。
彼女が今までに出演してきたCMやドラマ・映画の役柄も、
それぞれのイメージがバッティングせず、
むしろ彼女自身のキャラクターと自然に重なっていて、
明るく爽やかで親しみやすいキャラクターが際立っているように思えます。
●信頼できる人柄でリスク要素が少ない
CMやドラマ・映画にキャスティングする側としては、
起用したタレントがスキャンダルを起こすとダメージを受けます。
相武紗季さんはそのようなリスクが少ない、安心できるタレントである
イメージが強いです。
彼女の人柄からも、裏表を感じさせない信頼性を感じることができます。
これは、特に消費者に訴求するCMの起用において
重要な要素となっているように思われます。
●本格的なスポーツ経験という差別化要素
彼女のキャラクターにおいて重要な要素が「スポーツ」です。
彼女は「高校野球のPR女子高生」に採用され、
大阪圏のCMに出演したことがきっかけでデビューしました。
その後、彼女が出演したドラマや映画にも、
「がんばっていきまっしょい」「レガッタ」「Happy!」など
スポーツに関するものが少なくありません。
そして2008年8月には
フジテレビのオリンピックキャスターに選ばれました。
これらに選ばれたのは、彼女のスポーツ経験と関係していると思われます。
彼女は小学校から高校を通して、
シンクロナイズドスイミングや競泳の選手だったからです。
本格的にスポーツをしてきた女優はそれほど多くはありません。
この点も彼女の存在感を際立たせていると思われます。
以上をまとめると、
・親しみやすいという【キャラクター上の優位性】
・信頼できる人柄で【リスク要素が少ない】
・本格的なスポーツ経験という【差別化要素】
これらの点が、相武紗季さんのCMやドラマ・映画・キャスターへの
起用が増えた要因だと考えられます。
さて、昨今は会社の経営者に限らず、
あらゆるビジネスパーソンにとってパーソナルブランドの構築が
重要であると言われています。
相武紗季さんそのものになることはできませんが、
彼女の成功事例から見出だされた下記の点は、
パーソナルブランドを築く上で重要なポイントになると思います。
・キャラクター上の優位性を築く
・リスク要素を減らす
・差別化要素を作る
相武紗季さんは今、若手タレントから大人のタレントへの転換点にあります。
キリンビール「麒麟ZERO」のCMなど、
大人の女性としてのCM起用も見られるようになりました。
2009年のNHK大河ドラマへの出演も決まっているそうです。
今後も彼女の活躍を注目しましょう。

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