福井県にならう「のっかり」PRとは

こんにちは。

今日は、勝手に表彰しちゃいます、第一弾!
だらららららららららららららららららら。
じゃじゃんっ。
第一回(第二回があるかはわかりませんが・・・)「のっかっちゃった大賞」は…
「福井県」です!!
って、いきなりなんのことやら、ですよね。
ここ最近、全国の都道府県のPRでは東国原知事人気の影響で、
宮崎県が注目を独占しているかのようにも見えます。
ですが、世の中の話題にうまく「のっかり」、明るい話題を提供し、
多くの露出につなげている県があるのです。それが福井県。
福井県の「のっかり」具合を簡単に振り返ってみると、
まずは今年2月。連日のように報道されていた米大統領予備選、
民主党候補指名争いで注目を浴びたバラック・オバマ氏の人気に「のっかって」、
スーパーチューズデー直前に「オバマ候補を勝手に応援する会」を発足させるなど、
市を挙げて応援に乗り出したのが、福井県小浜市。
オバマ氏が首都ワシントンとバージニア、メリーランド両州で勝利した
2月12日には、AFP通信(フランス)の「偶然同じ名前だった日本の“オバマ”」
という記事が米「Yahoo!」のニュースランキングで1位を獲得したそうです。
更に同時期、小浜市は、NHKの連続テレビドラマ「ちりとてちん」の
ロケ現場になったことにも「のっかって」注目を集めていました。
人口3万人程度の小浜市がここまで社会の注目を浴びることは、
なかなかあることではありません。まさに「のっかっちゃった大賞」に
申し分ない功績です。
こののっかり上手な福井県が新たに「のっかった」ものとは…


最近1日に1回は目にするあの女性、いや、あの「メガネ」、ご存知ですよね?
福井県が「のっかった」のは、またしても米大統領選挙がらみ。
米共和党の副大統領候補ペイリン・アラスカ州知事の眼鏡が福井県福井市で
製造されたことから話題となり多くの露出を遂げたのは先月のことです。
米全国紙「USAトゥデイ」、「ABCニュース」、「LAタイムズ」のブログ版など
米国発のニュースにも取り上げられたほどです。
メディアでの露出が始まってすぐ、県庁や都内の都道府県会館では
「実は福井の技」という大きな文字と、ペイリン氏の写真が目を引く
大きなポスターを貼りだしました。効果は絶大。
そのポスター写真も記事へとつながりさらに露出を拡大させたのです。
この一連の「のっかり」から私たちが見習うべきは、その瞬発力です。
米大統領選挙や、ドラマの撮影地に選ばれたことは、棚からぼたもち的に
タイミングとチャンスが重なったにせよ、いつでも「のっかる」ことのできる
情報への感度、そして瞬発力は見事な物でした。
PRマンにとって、ひとつひとつの物事の判断の速さと柔軟な対応、
そしてプラスαの情報提供が出来るか否かはとても重要な要素です。
メディアに対する迅速で的確な対応は信頼を築き、その信頼が
良い露出にもつながります。
また多くのプラスαの情報を持っていれば、媒体ごとに新しい切り口で
アプローチをすることも可能です。たまたま伝えたプラスα情報が記者の目に
留まり、新たなニュースとして情報が発信される可能性もあるのです。
オバマ氏の件では、小浜市が名乗りを上げた後、長崎県小浜町の小浜温泉の
観光協会が同様にオバマ氏応援に乗り出しましたが、福井県小浜市ほどは
全国的なニュースにはなりませんでした。やっている「こと」自体は
大差ないのですが、福井県小浜市が取り組みを始めたタイミング、
そして小浜市長がオバマ氏宛に手紙を送るなど、プラスαとなる話題づくりが、
結果的には大きな差を生み出したのだと思います。
たまたま「のっかる」ことができるわけではありません。
日ごろから、情報への感度を高め、「のっかる」ための準備をしておくことが
大切なのです。
2008年、のっかりにのっかってきた福井県。最近の福井県の「のっかり」PR活動は
ここで終わりません。福井県は、首都圏でのイメージアップを図るため、
TBS系のドラマ「あんどーなつ」と連携。
福井県出身で、ドラマの主人公を演じた女優、貫地谷しほりさんが若狭塗ばしなどの
県産品を紹介するポスターを、都内の車内広告に使用しました。
次は何にのっかるのか、そして、新たに「のっかっちゃった大賞」を
受賞する県は現れるのか、注目していきたいです。

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