目玉が飛び出るほど驚いた、某企業のキャンペーン施策とは?

こんにちは。
今月8日のブログでは、「アンケート調査」を活用し、PR効果を高めることができた例を、何点かご紹介しました。


「…む。読んでいない。」という方のために。アンケート調査について、下記、簡単にまとめますと、
『時節柄や、注目されている(注目されるであろう)時事を基に、セグメントした世論へ「アンケート」をとり、打ちだされた結果(数字・%)と抱き合わせることで社会的な関心をあおります。
結果、世の中へ広めたいヒト・モノ・コトを戦略的露出へとつなげ、PR効果を狙う手法』です。
私どものPR会社でも、クライアントさまのニーズに応えるべく、この方法を有効活用することがあります。
アンケートリリースは、「富士グローバルネットワーク」の≪消費者調査サマリー≫が、参考になると思います。
http://www.fgn.jp/mpac/sample/index03.html
ここには大手企業を含めた、多くのアンケート結果が集約されています。
また、カテゴリ別に分類することができますし、他企業がすでに実施したアンケート内容ではないか、と、過去のものと重ならないよう確認も可能なので、私自身も、企画や制作の際、よく参考にさせていただいています。
この、上記「アンケート調査(アンケートリリース)」のほかに、露出へとつなげるためのメディアアプローチを行なう中で、私たちも、補助的な企画で使う有効な手法があります。
その手法とは?
それは、「プレゼントリリース」、です。
新聞の中面や折り込み、媒体やテレビ番組の最後に掲載されている、読者や視聴者への「プレゼントページ」へアプローチする手法です。
「なーんだ、そんなことか」と思った方も、多いはず。しかしながら、比較的掲載のハードルも低く、上手に活用し露出することを考えると、有効な手法であるといえます。
PRしたいモノやコト、ヒトのコンテンツを当選者へ提供するため、その分、費用がかかってしまいますが、これもれっきとしたパブリシティです。
≪プレゼント参考例・ウエブ内にて≫
・サンケイリビング「えるこみ」: http://present.sl.lcomi.ne.jp/
・女性誌「Oggi」: http://cyberoggi.tv/enquete/index.html
・男性誌「GQ Japan」: http://www.gqjapan.jp/present/index.html
ひとつ、同じ「プレゼント」つながりで、ご紹介させてください。
先月、クライアントさまより、自社で行なう「プレゼントキャンペーン」について立ち上げる場合、企画する際の注意点や、有効な手法、また、企画をどのようにPRし、メディアに取り上げられるか?という点で、質問を受けました。
キャンペーン商品としては、やはり生活に密着したもの、たとえば、食材や飲料(ドリンク・ビールなど)、美容関連(化粧品やヘアケア商品)といった手軽なものから、自動車や旅行、などが多いようです。
実施する際の企業側の意図としては、もちろん、「販売数・売上の向上」が挙げられます。
一方で、販促施策の視点だけではなく、「とにかく、企業、商品、ブランドを、世に認知させたい」と、突拍子もないオモシロ企画を打ち出す企業もあるようです。
つい先日、BMW社より、「BMW3シリーズの3ヶ月モニターを3名様にプレゼント。」
https://secure.bmw.co.jp/campaigns/3_3rd_anniversary/index.phpの、ナベアツ的案内メールが、届きました。
このBMWのキャンペーンは、いわゆる「販促目的」の代表例です。
ほか、クイズ形式(それも答えが非常に分かりやすいもの)、サンプリングや、顧客へ無料提供し使用してもらうモニター企画、公開抽選会などが挙げられます。
そのような中、去る5月に、久々に目ん玉を丸くしてしまった、プレゼントキャンペーンがありました。それは、「車を買ったら、拳銃もらえる」キャンペーン。
舞台はもちろん日本ではなく、アメリカのミズーリ州にあるマックスモーターズという自動車販売店。そこで車を購入すると、250ドル(約二万六千円)相当のガソリン、もしくは拳銃1丁の購入券がもらえる、という内容でした。
「ほとんどの客(8割)は拳銃を選ぶのさ!弾数の多い、半自動銃が人気なんだ。」とは、店長のコメント。(……)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080523/amr0805231035003-n1.htm
拳銃社会といわれる米国でも、さすがにこのキャンペーンは、大きな物議をかもしたそうです。
ボーダーを超え、このニュース(企業名しかり)が海を渡った日本にまで届くわけですから、話題性や、インパクト、認知の観点だけで見ると、この企画はある意味、成功かもしれません。
しかし、企業のブランディングイメージの観点からみると、「拳銃奨励・賛成派企業」ととられ、間違いなく「マイナス」なのでは、と考えてしまいます。
みなさまは、いかがでしょうか。
いちPRマンとして、クライアントさまへは、お勧めしないキャンペーンではありますが、少しばかり考えさせられた一例、でした。
ちなみに、日本の自動車メーカーでは、現在、
●日 産: 売上向上を狙う、試乗モニター車でお出かけキャンペーン
●ホンダ: 顧客情報の収集を狙う、さまざまなキャンペーン
http://www.honda.co.jp/present/
●トヨタ: 認知度アップを狙う、
簡単なクイズに答えてのプレゼントキャンペーン
http://tinyurl.com/5nsl4y
●マツダ: 自宅でも外でも愛車に触れることで、熱狂的ファンを狙う、
RX-7を購入したら、ミニカーがついてくるキャンペーン
http://tinyurl.com/6zwqs4
売上向上を狙いつつ、野球を応援することでの
スポーティなブランドイメージを狙う、試乗キャンペーン
http://www.mazda.co.jp/purchase/campaign/allstar_2008/
などなど、実施されているようです。
「ゼロ円」では実施ができない、プレゼントリリースに、プレゼントキャンペーンの企画。
せっかく費用を捻出して行なうのであれば、これだけ身近に溢れる情報があるんですもの、仕掛けられている戦略者の意図をも考えながら、成功する企画を立案、戦略していきたいものですね。
それでは、また来週。

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