【ディズニー編】PRパーソンが考える企業広報 新エリアのオープンから見るディズニーの広報術

夏休みも近づき、テレビでは遊園地や観光スポットなどが多く取り上げられるようになってきました。
その中でも、東京ディズニーシーでは6月に新エリア「ファンタジースプリングス」をオープンし、オープン当初から現在まで、テレビ・雑誌・SNSなどで多くの情報が取り上げられています。

今回はディズニーランドを手掛けるオリエンタルランドがこの新エリアのオープンに対して、どのような広報を行ったのか、事例も含めて分析できればと思います。

1. ニュースリリースについて

この新エリアに関するニュースリリースは、具体的に新エリアについて発表された2018年6月14日の『「東京ディズニーシー®大規模拡張プロジェクト」基本計画の合意およびディズニー社とのライセンス契約の延長について』から、約10件配信されています。(コロナによる開業時期の変更のリリースも含む)

1つのトピックスに関してこれだけのリリースが配信されることは、これまでと比較しても非常に多いという印象を受けました。詳細状況を発信し続けてきたことが見受けられ、またその都度ワイドショーなどで取り上げられていました。

2. YouTubeでのプロモーション

ニュースリリースの配信と同様に、SNSや公式YouTubeでの関連投稿も多く投稿されていました。

公式YouTubeチャンネルでは、発表された段階での模型の様子やドローンで撮影された建設過程の様子を配信し、メディアだけではなく一般消費者に向けて期待させるための情報を、逐一配信していました。

ニュースリリースの文面だけではなく映像もあることによってメディアが使用することが出来るため、発信する素材は念入りに準備されていたことが窺えます。

3. SNSプロモーション

SNSでは100日前からカウントダウンする投稿が行われ、同エリアの様子に加えて、グッズ・フード情報が公式YouTubeやニュースリリースよりも詳細に発信されていました。

また自社発信だけでなく、プレオープン(メディアや一部の関係者を誘致する期間)に芸能人やインフルエンサーを招待する、インフルエンサーマーケティングをしていましたが、これは一部のファンから賛否両論があった印象です。

インフルエンサーを使用してのプロモーションには十分に注意を行う必要があると、私自身この件を通して再認識しました。

まとめ

今回は、PRパーソンとして見るディズニーの広報術をご紹介しました。
全体を見てみると『ニュースリリース』『YouTube』『SNS』の3つの特性をうまく活かしている印象を受けました。

ニュースリリースでは詳細情報を画像と共に集約し、YouTubeでは視覚を用いて直感的に雰囲気を分かりやすく発信、SNSではニュースリリースやYouTubeの中身をひと目で分かるよう簡素化してこまめに投稿。3つそれぞれで、非常にバランスのとれた広報を行っていました。

この記事を通してみなさんが企業のSNSやリリースを見たときに何かを得るためのきっかけになれば幸いです。

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株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】青いライオン
【これまで担当した業界】出版、士業
【趣味】サッカー観戦(代表戦、プレミアリーグ)、サウナ、お笑い
【プチ自慢】わんこそば102杯食べたことあります

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