いまやオンラインコミュニケーションは様々なレベルで日常生活の基本となっております。PCやモバイルなど、デジタルの発展により過去10年ほどでPR業界も劇的に変化しつつあります。
最近よく耳にする「デジタルPR」。多くの企業が注目しているPR手法です。
今回は、「デジタルPR」「従来のPR」のブランドに活用する方法と、それらの違いについてご紹介いたします。
「デジタルPR」普及の背景
インターネットやスマートフォンの普及により、Webメディアやソーシャルメディアなどから生活者が得る情報は増加しています。総務省の調査(令和3年)によると、「インターネット利用」の平均利用時間が「テレビ(リアルタイム)視聴」より超過しており、全世代でインターネットへの関心の高まりを示す結果が出ております。
こうした世の中が変化していく中、自社のPR・マーケティング活動の効果を、これまでの経年変化ではなく新たな成果指標で分析することが課題となっており、その理由から、ここ数年「デジタルPR」に力を入れる企業が増えました。
多くの企業で重要性が増す「デジタルPR」とは?
「デジタルPR」はウェブPR、インフルエンサーPR、動画PRなどのデジタル手法を活用したPRのことです。デジタルPRを正しく行うには、SEOソフトウェア、Webサイト分析、ソーシャルメディアツールを使用し、包括的にデジタル周りを担います。
「デジタルPR」 ではPRの取り組みの直接的な指標、パフォーマンス、ROI(ある事業や施策において、投下した資本に対しての収益性を図る指標)を測定できます。それにより、どれほどPRの戦略が成功しているかを正確に把握することができます。
検索ランキングの向上、ブランド認知度の向上、評判の向上など、多くのメリットがあります。
今日のデジタルマーケティング戦略において、デジタルPRは必要不可欠です。然しながら、デジタルPRは、ブランド全体のデジタル戦略の1つの側面にすぎないため、従来のPRに合わせて行うことがより効果的です。
「従来のPR」「デジタルPR」の共通点と相違点は?
「従来のPR」は通常、一般報道、印刷出版物、ラジオ、テレビなどのマスメディアなどのチャンネル、「デジタルPR」はSEOソフトウェア、Webサイト分析、FacebookやTwitterをはじめとするソーシャルメディアなどのツールを使用し、PRを行います。
「デジタルPR」と「従来のPR」と役割はどちらのPRもブランドの認知度を高め、ブランドをうまくプロモーションし、ポジティブなメッセージを広め、適切なターゲットに届くことは同じですが、「デジタルPR」は施策の効果(数値)を可視化できる点が優れています。
「従来のPR」は記事掲載数や広告換算(記事のスペースが測定し、出版物の広告レート表に従って算出する方法で価値(KPI)を指標しますが、「デジタルPR」はリーチ数、SNS波及数、売上などの複数の指標を同時に測定し、総合的に分析することができます。
デジタルPR(インフルエンサーPR)その施策とは?
何度かご紹介している、インフルエンサーPR(インフルエンサーを活用したPR施策)も「デジタルPR」のひとつであるといえ、SNSツールを活用したPR施策です。
①プロモーション
②集客
③分析(リーチ測定、ターゲット管理)
④販売(売上管理)
⑤測定(数値化)一環として行います。
従来のPRと比べて、PR予算の費用対効果が可視化でき、お薦めです。
最近弊社にも問い合わせや、実際に依頼も増えております。
まとめ
世界がデジタル化され、ますますデジタルに絡み合うようになると、強力なデジタルPR戦略が必ず必要になります。昨今両方の戦略的な組み合わせをしている企業が多いのではないでしょうか。「デジタルPR」は、顧客エンゲージメントを高める素晴らしい方法で、ブランド全体の強化に大きな役割を果たします。ただ、「従来のPR」の特徴でもある、マスメディアへの影響力も企業の認知向上には必要です。
今回ご紹介した、デジタルPR戦略を成功させるには、階層化された戦略が重要なポイントとなります。一度に同時に施策を打つことに集中すれば、すぐにブランドの成功を促進することができます。
若い世代をメインターゲットとする、クリニックやサロン、美容系商材の企業にとって、SNSやYouTubeなどを活用した「デジタルPR」は効果的です。しかし、ターゲット年齢が高い場合は、テレビやラジオなどの「従来のPR」ルートがビジネスに適していると思います。予算がある場合は、「デジタルPR」と「従来のPR」の両方を組み合わせて、すべての拠点をカバーし、最大限の露出を狙うことで、より企業の認知向上と売上に繋がると思います。
【ニックネーム】 リーママ
【担当した業界や経歴など】
お転婆娘1歳児のママ。子育て奮闘中。育児ストレス解消法はNETFLIXを視聴すること。最近のお薦め作品は「ワーキングママ」「赤ちゃんを科学する」など。アパレル・ファッション関連、店舗・テナントリーシングの職種を経て広報業界へ。CD社ではこれまでの経験と人脈を活かし、主にサロン・クリニック・化粧品などの女性系案件を担当。最近ではママ目線の発想や知見から育児・教育関連のPRも担当することに。