みなさんこんにちは。
さて、突然ですが私は先日、
千葉県幕張で行われた「エアレース世界選手権」の
決勝戦を観戦してきました。
実はこの試合、開催日である2015年5月16・17日の
前後1ヶ月において、テレビだけでも27媒体、計53回も
取り上げられていたので、ニュースなどでご覧になった方も
多いのではないでしょうか。
このエアレースとは、プロペラ機を用いたモータースポーツで、
決められた通過方法でパイロンやエアゲートをくぐりながら
コースを回り、タイムを競うというものです。
最高時速は370kmにもなり、「空のF1」ともいわれています。
以前、弊社のメルマガでも「ニッチスポーツのPR」について
記事にしたことがございましたが、まさにニッチといえる
この競技で、どうしてこれほど多くのメディアの注目を
集めることができたのでしょうか。
実際に試合に行った私のメディア分析の結果をご紹介します。
【メディアを引きつけるポイント】
①日本「初」開催であったこと
メディアは、「日本初」「日本最大」「日本で最高の○○」
といった形容詞を好みます。
ニュースの影響力の大きさが一目で伝えられるからです。
エアレースの正式な試合は、2005年から始まり、
世界各地で行われてきました。今回は10周年にして
初めての日本開催ということで、メディアの視点からすると
取材する価値があった、と考えられます。
②日本人スター選手の存在
メディア露出において重要なのは、読者や視聴者に
いかに「共感」をあたえられるか、ということです。
そのため、スポーツの話題であれば、試合結果とともに
スター選手の苦労話や、活躍の裏に隠されたストーリーなどが
ひんぱんに取り上げられる傾向にあります。
今回のエアレースでは、2009年より試合に参戦している
日本人パイロットの室屋義秀選手が、予選の段階で
高順位につけており、優勝候補になっていました。
「遠い異国の地で世界的に認められている日本人の選手がいる、
そして、母国初開催の試合で優勝するかもしれない」
というストーリーは視聴者の共感をよぶのに十分なものだといえます。
③見た目のインパクト
テレビという媒体においてしばしば重要視されるのは、
映像として迫力があるかどうか、という点です。
美しい風景や美味しそうな食べ物の映像、あるいは、
人びとの予想を上回る出来事が起こる映像は
視聴者の耳目をひきつけます。
この点において、エアレースは先述の通り時速370kmという
猛スピードでエアロバティックな飛行技術を目の当たりに
することができ、見ているだけで楽しめる競技ですね。
いかがでしたでしょうか。
このように、今回のエアレース世界選手権は
メディアを引きつけるポイントが多くあったといえますが、
もちろん、前提としてコンテンツそのものに魅力があったことも
忘れてはいけません。
試合時間は丸2日間と長時間に及びましたが、各レースの合間に
イベントやショーを設けたり、さまざまなグルメの屋台を出したり、
試合以外にも観客を総合的に楽しませる工夫がされていました。
その結果、観客動員数は2日間で約12万人にもなったそうです。
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