今回は、ビジネス系書籍の最新のPR方法について、お話させてください。
通常、書籍PRといいますと、「メディア露出(パブリシティ獲得)」「インフルエンサーからの紹介」「店頭展開」「書店へのアピール」「SNS広告、新聞広告」「SNS発信」などがあるといわれています。以下、順を追って説明します。
メディア露出(パブリシティ獲得)
マスメディアをはじめ、書籍まわりでの露出方法は様々ありますが、本稿では、ビジネス系WEBメディアに、書籍を取り上げてもらう方法をお伝えします。
ビジネス誌系のオンラインサイトの場合、メディアによっては月間ページビュー数が約2億、転載を含む総ページビュー数約3億、ユニークブラウザ数は約3,500万にも達するところもあります。こういったWEB媒体に掲載された場合、大手プラットフォームに転載されることも多く、合計の広告換算額が1000万円を超えることもよくあります。
ビジネス系WEBメディアで掲載を獲得する方法としては、著者自らがコラムや連載といった形で自らの企業や仕事を紹介しつつ、その中で自著を紹介することのできる可能性が多数あります。
また、著者による寄稿ではなく「書籍そのものの転載記事」が連載として、一つの書籍から数回にわたって掲載されることもよくあり、著者や出版社としては、書籍そのものの内容がそのまま掲載されるため、内容がブレることがなく、ありがたい露出といえるのではないでしょうか。
インフルエンサーからの紹介
VIPやインフルエンサーに献本を行い、口コミで話題にしていただいたりそれぞれのSNS、ブログなどで取り上げてもらうことを指します。時には講演・対談、YouTubeコラボ依頼などが舞い込む場合もあります。
店頭展開
商業出版でも新刊発売時、出版社から著者の買取を依頼されるということがよくあります。それを単に著者自身が出版社から買い取って受け取るのではなく、実は書店で購入して買い取る形にすることで、その書店のランキングに反映されるということが行われていたりします。
書店へのアピール
出版社営業担当者に、事前に必ず確認が必要なのですが、著者自身が書店をまわって、書店担当者とお話することは、有効なアピールとなることがあります。ただし、書店担当者も忙しいため、礼儀マナーを踏まえた訪問が必要であることは言うまでもありません。書店担当者と気が合って、書籍を気に入ってくれた場合、POPを書かせてくださったり、書店イベントを実現してくださったりすることもあるでしょう。
SNS広告、新聞広告
出版時の広告施策として、よくあるのがこの2つです。SNS広告は、Facebookが比較的安易で効果があるといわれます。また、従来からの新聞広告は、実は出版社負担でなく著者負担で出しているものも多いのです。大手新聞に掲載されるので、多くの人の目に触れたり、購入きっかけに繋がることが多いといわれています。
SNS発信
書籍発売前に、著者自身のwebサイト→メルマガ→ブログ→SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)→LINE @という順番で、新しい書籍のコンテンツや発売予告を行っていくことは非常に重要です。著者によっては、原稿の一部や図表の先取り公開、表紙デザインのA・B案をアンケートで自分のSNSのつながりに呼びかけるなどで、著者自身のファンやコミュニティを巻き込んで、一緒に書籍を作っていくというマインドを醸成していくことが最近よく見られます。そうすることで一体感が生まれ、Amazonで予約をクリックしてもらい発売前にAmazonの 3ジャンルで一位を獲得する著者もでてきたりしています。
「ビジネス書の出版によりPRを行う方法」は、他にも様々な手法があるので、実践してみてはいかがでしょうか。