広報初心者のための心構え

こんにちは。
早くも新年度が始まって1か月が経ちました。
人事異動で広報部に配属されて間もない方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。まだまだ慣れないことが多いなかで、苦労することもあるかもしれませんね。かく言う私も実は異業種から当社に転職してきたばかりの広報初心者です。

この数ヶ月間、広報パーソンとして仕事をしていて自分なりに気付いたことが多々ありました。そこで今回は私と同じ初心者の方に向けた、広報パーソンとしての心構えについてお話しようと思います。

①季節や流行に敏感である事

PR業務の中でも、難易度が高いと感じているのがPR切り口の考案です。自分としては「こんなことをしたら絶対に面白い」と思って提案しても、先輩PRコンサルタントたちからは

『それってメディアは報じる価値があると感じると思う?』
『このクライアントがそれをすべき理由は何?』

とつっこまれることが多々あります。
そうなんです。PR施策や切り口は、ただ面白ければよいというわけではないのです。メディアは情報の取捨選択をする際に【なぜ今その会社のサービスや取り組み、商品を取り上げる必要があるのか】を考えています。

そのため、今取り上げるべき理由やどうしてその会社のサービスや取り組み、商品でなくてはいけないのかメディアも納得できるストーリーを設計しなくてはいけないのです。

そこで、初心者でも比較的簡単に「なぜ今なのか」という理由付けできる方法が季節の風物詩や記念日に紐づけてアイディア出しをすることです。

例えば、お花見×○○とか、みどりの日×△△等々…その時に、風物詩や記念日に疎いとアイディアを出しにくくなってしまいます。なので、広報の人になったのであれば、月毎の風物詩や記念日に敏感になると良いと思います。調べてみると、意外と知らなかった記念日がたくさんあり面白いですよ。

②自分の扱っている物やサービスを正しく評価できるようになる事

PR会社に入社してから、一番大きく変わったことは「勉強量(知識のインプット量)」です。

クライアントの商品やサービスに関する知識はもちろんですが業界や競合他社の動向、さらには関連する法制改革の動き…など、クライアントを取り巻く環境についても常に情報収集しインプットをするのです。

それはなぜかというと、近視眼的なモノの見方に陥らないようにするためです。

自分が関わっている商品やサービスが世間でどう評価されているのか、あるいは評価されていないのかを客観的に捉える事で、その商品やサービスの新たなPRポイントが見つけられる事があります。
また、メディアへの情報提供時にもこの知識量は重要になってきます。

メディアの方からはよく

「他社はどうなの?」
「業界全体の動向はどうなの?」

と、紹介しに行った商品やサービスの周辺情報を聞かれます。先輩たちから「その時に答えられるか、答えられないかで、そのPRパーソンを今後も付き合いたい人かそうでないか、どう認識してもらえるか大きく変わってくるんだよ」と教えられてからは、私も始業前、終業後の時間をフル活用して、知識のインプットに励んでいます!

③メディアの人のニーズを考える事

広報の重要な仕事の一つである「メディアアプローチ」。
最初は右も左もわからない状況で先輩についていったのですが驚いたことがありました。

先輩があまりにもメディアの方のバックグラウンドや過去に書かれた記事を把握していてすでに仲良しの方なのかなと思い、帰社後に尋ねると「えっ、初めて会った方だけど」と、自分と同じく初対面だというのです。

その時先輩から教えていただいたのが「丸腰で行くな」ということでした。もちろん、情報提供に行くのでクライアントの情報(武器)は持っているのですが相手のことを知らずに戦い、勝てる戦はない…ということです。

闇雲に自分が持っている情報だけを一方的に提供しても、相手には響かず相手はどんなことに興味があるのか、相手にとってのメリットは何かを明確にした上で訪問すると有意義な結果がもたらされると思います。

広報初心者のための心構えまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は広報初心者がつまづきやすいポイントを実体験からご紹介させていただきました。
皆さんの参考になればうれしいです。

【ニックネーム】チチヤス
【これまで担当した業界】スポーツ、学校、
【趣味】おでかけ、音楽鑑賞、ピアノ、ジェットスキー
【プチ自慢】イントロを聴くだけで全ての国の国歌を当てられる。世界のトイレ事情、下水事情を知っている。