実は超泥臭い?キラキラじゃない?「広報」の実態を調査してみた

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最近、アナウンサーの方がテレビ局を退社し広報職に就くなどメディアでも取り上げられることも多い「広報職」。しかし、広報とは一体どんな仕事をするのか?世間的には見えない部分も多いかと思います。

今回は実際に現職で「広報」として勤務している方々3名にインタビュー。
謎の多い、広報職に迫ってみました。

また、今年は3月より就職活動が解禁されます。
広報職にトライしてみたいと考えている学生の方も是非、参考にしてみてください。

現職「広報」3名にインタビュー

Q1.新卒から広報職としてキャリアをスタートしましたか?
また、広報職を目指したきっかけを教えてください。

Aさん<医療> Bさん<ヘルスケア> Cさん<人材IT>

Aさん:元々は秘書職に従事していました。
前職で培った調整力、コミュニケーション能力を活かせる仕事はないだろうか?と探していたところ広報職にたどり着きました。

Bさん:最初は現在の会社で営業職としてキャリアをスタートしました。
広報業務をサポートする機会があり、その中で自社のサービスを世の中に認知してもらうことが事業拡大やサービス利用者増加に繋がると知り、広報職に異動させて頂きました。

Cさん:前職ではテレビの制作関係の仕事をしていました。
今まで培ってきた伝える力を活かしたいと考え、現職に就きました。広報としてはキャリアをスタートしたばかり。毎日、勉強しています。

Q2. 広報職は、一般の人たちからするとイメージがつきにくいかと思いますが、普段はどのようなお仕事をなさっていますか?

Bさん:私は主に4つの業務を担当しています。
①自社サービスの紹介やイベント、
 資本提携などの情報を記入したプレスリリースやニュースレターの作成・発行。
②メディア関係者への情報提供、交流会に参加
③取材・問い合わせ対応
④広報用ツールの制作
といった業務に取り組んでいます。
 

Aさん:Bさんと概ね同様です。
よく広報職と言うと華やかなイメージを持たれる方が多いですが、実情は非常に泥臭い仕事です。地道に新聞やテレビなどの情報やトレンドを精査、社内でメディアに提供できるネタを探し、PCの前で企画を考えようと頭をひねっていることも多いですね・・・。
『こうすればうまくいく』といったマニュアルはないので、考え続けられる人が向いているのかなと思います。
 

Cさん:私はAさん、Bさんの業務に加えて少し特殊かもですが、弊社がCI(コーポレートアイデンティティ)の策定をしたため、それに伴う情報発信としてコーポレートサイトや事業紹介パンフレットにおける表現の指針を決めるといった業務も担当しています。

Q3.自分の取り組んだ仕事で『これは頑張った』また、『この仕事は大変だった・・・』というエピソードがあればお教えください

Cさん:自分が作成したプレスリリースを見たメディアから問い合わせが来たときは、成果が実ったように感じて嬉しかったです。

一方で、例えば営業のように成果が目に見えやすい職種ではないため、KPI値(重要業績評価指数)を定めることが大変だと感じています。まだまだ、駆け出し広報ですので日々、勉強ですね。
 

Aさん:自社サービスが信頼ある大手メディアで大きく取り上げていただけた時です。
サービスに関する問い合わせが大量に入り会社にとっても大きな成果、自分にとっても自信につながる経験でした。

苦労エピソードはたくさんありますが・・・笑。記者様に丁寧に取材をしていただいて、連日やりとりを重ねた上で最終的にボツになってしまう、ということがありショックでした・・・
 

Bさん:メディア向けに開催した新サービス発表会で放映するためのコンセプト動画の製作です。新サービスをリリースした当社の想いやビジョンが短時間でも伝わるよう、何度も企画やメッセージを練り直し、期日が迫る中、懸命に取り組んだ思い出があります。

結果としては新サービスについて多くのメディアに紹介していただくことができました。いまでも、このときに出会ったメディアの一部関係者様とは現在も交流が続いています。

苦労エピソードとしては、(広報あるあるかも知れませんが)他社と連名のプレスリリースの準備です。
当社では連名のプレスリリースを発行する機会が多いのですが、社内外に関係者がおり確認の期間が長い、各社の想いや狙いを汲み取った上で原稿を作成するため主語や表現ひとつで都度相談する必要があるなど、時間と労力がかかり、毎回苦労しています・・・。
その分、反響が大きいと頑張って良かったなと思いますね。

Q4.これから広報を目指したいという方、学生さんにメッセージをお願いします

Aさん:広報の仕事には明確な正解がなく、広報のやり方は会社の数だけあると思います。
SNS等の普及によって情報発信のチャネルも多様化しており、従来の手法だけではうまくいかないことも多いです。正解がない難しさももちろんありますが、逆にそこが面白さでもあると感じています。

また、広報業界で活躍されている皆様はモチベーションが高く尊敬できる方も多く、たくさん刺激をもらえます。
何より、自分が大好きで入った会社のことを第三者に取り上げていただき、そして、社員の方に喜んでもらえたときの喜びはひとしおです。
これから広報職を目指される方とはいつかどこかでお会いすることもあるかもしれません。ともに切磋琢磨していきましょう!
 

Bさん:広報ときくと『なんかキラキラしていて花形の仕事』『売り上げノルマなど数字に追われない仕事』といったイメージをお持ちの方が多いように感じます。

実際は「自社やサービスの知名度をあげるために、いかにメディアに取り上げて頂くか」を試行錯誤してプレスリリースやコンテンツを作成、メディアの方々にアピールをするために積極的に交流を図ったり…。
泥臭く地道、臨機応変さやコミュニケーション能力・外交的な対応や交渉力が必要な業務が仕事です。なので「静かに、コツコツ自分のペースで仕事がしたい」というタイプよりも、「積極的に社内・社外の人とコミュニケーションをとって、成果を求めてガツガツ仕事をしたい」タイプの方が向いていると、個人的には思います。
是非、1対αに向けた情報配信をすることに興味がある方は、広報を目指してみてはいかがでしょうか?
 

Cさん:私自身が広報に就いたばかりで乗り越えなくてはいけない課題が山積みなのですが、今まで出会ってきた先輩方を思うと、仕事の能力だけでなく人柄も温かな方たちばかりでした。
いつかそんな広報パーソンになれたらというのが私の目標です。
一緒に素敵な広報パーソンを目指して頑張りましょう!

インタビュー対応ありがとうございました!

皆様、インタビュー対応ありがとうございました!

如何でしたでしょうか?
もし、これから広報職にトライしたい方の参考にして頂けたら幸いです。
 

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】ビッグバレー
【これまで担当した業界】スポーツ、医療IT、玩具、アニメ
【趣味】映画鑑賞、読書、散歩
【プチ自慢】都内の銭湯30か所制覇しました

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