8月も終わりに近づき、暑さもやわらいでいるこの頃いかがお過ごしでしょうか。私は普段はテレビ専門のプロモーターとして働いており、日々各テレビ局に通っております。今はインターネット全盛期と言われていますが、まだまだテレビはご存知の通り影響力が高い媒体の為、さまざまなクライアント様からのニーズが非常に高い媒体です。皆さまはプレスリリースを送ったり、一歩踏み込んでテレビ局へ訪問をしてもなかなか取材までつながらないという企業様は多いのではないでしょうか。
そこで、テレビ局に何度も訪問してアプローチをしても成果が出ないときにおススメしたい少しちょっと変わった手法を今回ご紹介させていただきます。
アプローチ編
①AD(アシスタントディレクター)を狙う!
こちらは普段テレビ局に対してリリース配信のみしか行っていない方や、テレビ局訪問のハードルが高いと思っている方におススメの手法になります。テレビ局にメディアキャラバンを行う場合、番組のプロデューサーやディレクター宛に訪問というのが一般的な方法ですが、このような方々は時間をとることがなかなか難しく、結局訪問することが難しいというケースがあると思います。
そうした際におススメしたいのが今回の方法です。ADへのアプローチが良い理由として、以下のようなメリットがあります。
2.訪問が終わった後は他のディレクターや、別番組へのアポなし訪問も可能
3.ADは番組に使うネタのリサーチを担当してるケースが多い
4.場合によってはその場で担当のディレクターやプロデューサーを紹介してくれるケースもある
ADへのアプローチのデメリットとしては、専門的な知識が必要な内容だと、説明が伝わりずらいことや、その場で企画の決定権がないということです。ただ、AD時代から関わっておくと相手にも非常に印象に残りやすく、長期的なお付き合いが可能になります。キャラバンの狙いはあくまで権限のあるディレクターやプロデューサーですが、その過程で出会ったADさんは、長く関係性を続けられるようにするとより良いとでしょう。
②番組制作会社を狙う!
テレビへのアプローチをしたいとなったら、テレビ局を訪問してアプローチするのが一般的な考え方だと思いますが、実は狙い目である情報・報道番組の特集コーナーはテレビ局外で制作会社が完パケ・納品しているコーナーもあります。
そこで、一からでも関係性を構築しやすいという面でテレビ局だけでなく、制作会社を訪問するのもおススメです。特に、私は普段、制作会社を訪問・ヒアリングしている中で、店舗やイベントの情報の売り込みは少ないという話もよく聞きます。
テクニック編
③情報提供よりも情報収集をメインに!
なかなか訪問に行けないテレビ局ということで、どうしても番組に取り上げてもらうために、自社商品の魅力をこれでもかと話したくなると思いますが、実は相手からすると実はうんざり、なんてことはよくあります。
そこで、情報収集に重点を置くということです。あえて自社の情報を5分ほどでシンプルに説明して、その後、長く相手の話を聞くことで、普段はどんな企画を作っているのかや、どんな業界に興味があるのか、この情報だとどの担当者が適切なのか、などが分かれば以後のプロモートに活かせることも多く、次に会うときの話題も困ることはありません。うまくいけば持ち込んだ情報の改善点を教えてくれる親切な方もいらっしゃいます。
④まとめ
日々、テレビ番組への広報活動を進めていく中で、行き詰まった際には、今回紹介したことも一つの手法として活用できると思います。広報体制の整っていない企業や、個人で情報提供をする場合でも、適切な手法で魅力を伝えられれば、どんな商品や情報、サービスでも、取り上げてもらえる確率はぐんと高くなるはずです。
ただ、テレビに関して言えば、スタッフの入れ替わりも早く、新聞のように署名記事があるわけではないので、普通に探しているだけではなかなかターゲットとなる担当者を特定するのは難しいです。テレビ専門の担当者が常にテレビ番組の関係者と関わりをもっているPR会社に依頼するのも良いでしょう。
【これまで担当した業界】食品、医療、美容関係、書籍関係など
【趣味】高校野球観戦(千葉県)、写真撮影、草野球
【プチ自慢】顔が黒くなりすぎて夜間の集合写真で一人だけ顔が消滅したことがあります