初めてのテレビ取材 これって聞いてもOKですか?

あれこれ工夫を凝らして作ったプレスリリースがテレビ番組の担当者の目に留まり、ついに念願のテレビ取材を獲得!うれしいけれど初めてだからどうしていいかわからない。

事前に何を確認しておいたらいいのだろう?そもそもあれもこれも聞いたら失礼にならないだろうか…

初めてテレビ番組の取材を獲得した時に、そんな疑問を抱いたことがある人は多いのではないでしょうか?

「念願のテレビ取材なので、変なことを聞いて相手の機嫌を損ねたくない」と思うのは普通のことですが、本来確認しておくべきことを聞かずに取材を受けると、「こんなはずじゃなかった」なんてことにもなりかねません。

そこで今回は、テレビ番組の取材を受ける際に聞いていいこと、ダメなことについてお話ししたいと思います。

1. はじめに

まず最初に、これは言うまでもないですが、テレビはとても影響力が大きいメディアです。
自社の商品やサービスをいい形で紹介してもらうことができれば売上げアップにつながりますが、逆に変なイメージをもたれるような紹介の仕方をされるとマイナスプロモーションになってしまいます。

つまり、テレビで取り上げられることが必ずしも自社にとってよいことにならないケースもあるということです。

自社にとってプラスにするためには、少しでも商品やサービスが魅力的に映るような取り上げられ方をすることが大切になります。
そのためにも取材を受ける前に聞くべきことを聞いて、後々後悔しないようにしなければなりません。

2. テレビ取材に関するこれって聞いてもOK?

① どんな取り上げられ方をするのか?

自社の商品やサービスなどが番組やコーナーの中でどんな取り上げられ方をするのかというのは、取材を受けるか検討するうえで一番需要な要素になるので、必ず確認するようにしてください。

前段でも触れたように、メディアは必ずしも商品やサービスを自社にとってよい形で取り上げてくれるというわけではありません。

どういった取り上げられ方をするのかを事前に把握できれば、本当に取材を受けるべきかを検討することでき、「こんな内容なら取材を受けない方がよかった」と後で後悔するのを防ぐことができます。

② 何を撮影するのか?

これはこちらから聞かなくても向こうから説明があると思いますが、具体的に何を撮影したいのかを聞いておくことも重要です。

事前に撮影内容を聞いておくことであらかじめ準備する時間が取れ、取材当日に慌てずに済みます。ただテレビ取材の場合、当日その場で、あれも撮りたいこれも撮りたいと撮影内容が追加になるのが普通になっています。

また、もし番組担当者がインタビューを希望している場合は、あらかじめ質問内容を聞いておいてください。カメラで撮影されながらのインタビューは、意外と緊張して思うように話せないものです。

事前に質問事項を書面でもらっておけば、あらかじめどんな回答をするかを考えた上でインタビューに臨むことができます。

③ 撮影にどれくらいの時間がかかるか?

これまでにテレビの取材を何度か受けたことがある方であれば、ほとんどの人が感じたことがあると思いますが、テレビ取材は想像以上に時間がかかるものです。

簡単なインタビュー取材だけだとしても、照明のセッティングなど事前準備に2,30分かかってしまいます。取材内容によっては、半日もしくは丸一日かかるような取材もあるので、どれくらいの時間をみておくべきかは事前に聞いておくようにしましょう。

ちなみにテレビ取材の場合、当日撮影内容が増えたり、スケジュールが予定より遅れるケースがよくあるので、番組担当者に言われた時間より少し長めにかかると思っておいた方がよいかもしれません。

④ 撮影はどれくらいの機材で、スタッフは何人で来るか?

意外と忘れがちですが、取材当日に何人でどれくらいの機材量で来るかも聞いておいた方よいかと思います。

近年はテレビ業界の経費削減の影響などもあって、簡単な取材であれば記者やディレクターが一人で小さなデジタルカメラを持って取材に来ることありますが、基本的には記者やディレクターの他にアシスタントディレクター、カメラマン、音声担当、照明担当と計5人くらいで来ることが多いです。

その場合は撮影機材も当然多くなるため、ビルによっては申請が必要になったり、裏口から入ってきてもらう必要があるケースもあるので注意してください。

⑤ 自社の商品やサービスがどれくらい取り上げられるか?

これは必ず聞いておいた方がよいというわけではありませんが、放送後に「うーん…」となることを避ける意味では聞いておいた方がよいかもしれません。

というのも、テレビの場合は取材にかかった時間に比べて、実際に放送される時間が少なく感じる傾向があります。「何時間もかかっていろんなシーンを撮影したのだからきっと10分くらい放送されるはず」と思っていたら実際は1,2分しか放送されなかった、というのはよくある話です。

新聞や雑誌、WEBの取材であれば後日改めて電話やメールで追加取材もできますが、テレビの場合は動画なので簡単に撮り直しや追加取材ができないため、放送で使うかわからなくてもいろいろなシーンを撮影しておくのです。

⑥ 謝礼は出るのか?

これは聞いても失礼にはならないと思いますが、基本的に企業や店舗の取材においては、謝礼は出ないケースがほとんどだと思います。

テレビ側と企業の間で金銭のやりとりが発生してしまうと、テレビで紹介する代わりに金銭をもらうという構図になり、メディアに求められる公平性に反する形になってしまいます。そのため、特に報道番組では謝礼は出ないものと思っていた方がよいかと思います。

ただ、飲食店の取材などで番組側が頼んだメニューの料金を支払ってもらうことは謝礼には当たりません。

⑦ 放送前にVTRのチェックはできるか?

こちらも放送法上の観点から、放送前にVTRを確認させてもらうことはできません。

「インタビューで間違ったことを言っていないか確認したい」ということもよくありますが、VTRの事前確認はできません。
変なコメントが使われていないか、商品やサービスの紹介に誤りはないかなど、取材を受けると気になる点はいくつも出てくるものですが、そこはテレビの方々を信用するしかありません。

ただ、テレビ側も事実と異なる内容を放送したくはないので、内容が複雑な部分については、「この内容で間違いないですか?」と原稿の一部分だけ確認を求められるケースもあります。

3. まとめ

いかがだったでしょうか?
初めてのテレビ取材だとわからないことだらけですが、取材前に聞いておかなければいけないことはいろいろあります。

よほど変なことでなければ聞いても失礼にはならないと思うので、気になることはいろいろ聞いておいた方がよいかと思います。

念願のテレビ取材だからこそ放送後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないようにしてください。

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【ニックネーム】 ナイトウォーカー
【これまで担当した業界】 食品・飲料・医療・美容・自治体関連・出版社
【趣味】 夜の散歩、温泉めぐり
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