【元TVディレクターが教える!】「テレビ番組の担当者に刺さりやすいネタ」とは?

日頃PR活動を行う上で「テレビ露出の獲得」を目標にしている方も多いのではないでしょうか?
近年若者のテレビ離れが進んでいるという話もありますが、影響力の大きさで言えば、いまだにテレビ露出の効果が非常に大きいことは間違いありません。

そこで今回は、「リリースを出しても出しても全くテレビ取材に繋がらない…」「どんな内容ならテレビ番組に取り上げてもらえるんだろう…」、そんなお悩みを抱えている向けに、番組担当者の興味を惹き付ける「刺さりやすいネタ」についてお話したいと思います。

1.はじめに

テレビ番組
「テレビ番組の担当者に刺さりやすいネタ」といっても、相手がどんな番組のどんなコーナーを担当しているのかによって刺さりやすさは変わってきます。報道番組とバラエティー番組ではネタの考え方や選び方が変わりますし、同じ情報番組だとしても時事問題を紹介するコーナーとトレンド情報を紹介するコーナーでは当然変わってきます。

今回は比較的どの番組でも共通しているポイントをご紹介しますが、実際にどんな番組やコーナーに取り上げられたいのかをイメージした上で参考にしていただければと思います。

2.番組担当者に刺さりやすいポイント

番組担当者

①時事性(ニュース性)

これは主に報道番組や情報番組において重要なポイントですが、いま世の中で起きている出来事で多くの人々が関心を持っているテーマである、ということです。これは言うまでもありませんが、昨年から世界中の関心事になっている「新型コロナウイルス」であったり、そこから派生した「おうち時間」「外出制限」「マスク生活」なども時事性に当てはまります。

実際にコロナ関連の情報はほとんどの報道番組や情報番組で常に探していますし、「おうち時間の増加によって今○○が売れている」といった切り口のネタを見かける機会も多いと思います。

②独自性

他に類似した例の無いオリジナリティーのある情報であることも非常に重要です。
例えば新サービス開始のリリースを配信してそれを番組担当者が面白いと思ったとしてもリサーチした結果、他の会社でも同じようなサービスをすでに始めていたら、番組担当者の興味も一気にトーンダウンしてしまいます。他には無いサービスや商品なのであればそれだけで一つの強みになります。

③意外性

これまでの常識を覆すような「あっ!」と驚く意外性のある情報であることも大きなポイントです。意外性というとネタ作りが非常に難しい印象を受けますが、何か特別大掛かりなことをしなければいけないわけではありません。特に変わった所の無いただの球体が実は家事の負担を減らしてくれる便利グッズだったり、全く異なる業界のA社とB社が提携して新しい取り組みを始めるなど、世の中の“当たり前”や“常識”、個人の“固定概念”や“思い込み”と少しでも異なる点があると興味を持ちやすくなります。

④話題性

すでにブームや社会現象になっていたり、話題性のある旬なネタもメディアが欲しがる情報の一つです。
リリースで発信するその内容自体に話題性が無くても何かいま話題になっているものとの関連性が一つでも見出せれば、そこがセールスポイントになります。

⑤季節性

テレビ番組がネタを選ぶ際には、季節に合ったネタであることも重要な要素になります。例えば春であれば「新生活」や「花粉症」、夏であれば「夏休み」や「熱中症」など、季節ごとに毎年ネタにしているお決まりのようなテーマがあります。そのテーマに沿ったリリースを配信することで取材に繋がる可能性が高くなります。

⑥新規性

よほど面白いものであれば別ですが、メディアは基本的にまだどこにも取り上げられていない新しい情報を欲しがります。2つ目に紹介した「独自性」と重なる部分でもありますが、「この情報はあの番組で取り上げていたな」とか「前にどこかで同じような商品があったな」と感じてしまうとなかなか取材に繋がりません。

3.まとめ

コラムまとめ
ここまで「番組担当者に刺さりやすいネタ」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?もちろんこれらの要素を全て満たすことは不可能ですし、何一つ当てはまりそうにないと感じた方も多いかもしれません。

ただこれらのポイントを理解した上でリリースを作成するのと、理解していない状態で作成するのとでは、完成したリリースが変わってくると思います。コロナ禍など今の時代背景に則したストーリーにするだけでもリリースの見え方は変わりますし、何か一つでも当てはまるポイントがあれば、そこをポイントにしてリリースを作成すれば番組担当者の興味を惹きやすくなります。

「プレスリリースは企業からメディアへのラブレター」とも言いますので、硬い形式ばったリリースになっていないか、メディアが興味・関心を持つような内容になっているか、一度見直してみてはいかがでしょうか?

参考事例です。
テレビ露出を通して社名や商品(化粧品)の認知度を高めた事例です。

【参考事例】
WBSや報ステなど10番組以上で露出し、企業としての認知が急上昇
https://www.cd-j.net/work/wbshouste/

「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」からの取材獲得に成功し、売上が劇的にUP
https://www.cd-j.net/work/tvpro/

今回の記事に関連する記事は以下となります。

プロが教えるテレビPR完全マニュアル その3

2018年4月10日

プロが教えるテレビPR完全マニュアル その2

2018年2月9日

プロが教えるテレビPR完全マニュアル

2016年12月22日
株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】 ナイトウォーカー
【これまで担当した業界】 食品・医療・美容・自治体関連・出版社
【趣味】 夜の散歩、温泉めぐり
<個人的おすすめ温泉BEST3>
1、宝川温泉(群馬) 川沿いの絶景露天、紅葉や雪の時期が最高です
2、ほったらかし温泉(山梨) 眼下に甲府盆地が広がり富士山も見えます
3、西の河原温泉(群馬) 山に囲まれた日本有数の巨大露天風呂です
【プチ自慢】テレビディレクター時代に、レオナルド・ディカプリオやミラ・ジョヴォヴィッチなどハリウッドスターのインタビュー取材をしたこと