ラジオには、毎年4月や10月に「改編期」という番組や放送内容が変わる時期があります。
全ての番組ではないものの、毎朝、通勤中に聴く朝の「ワイド番組」から、お休みの日に聴く、いわゆる「深夜ラジオ」まで放送時間やジャンルは関係なく色々な番組が変わるタイミングがこの4月、10月の「改編期」となります。
では改編期にはどんな変化があって、広報・PRパーソンにはどのようなポイントに注目すべきか、今回お伝えさせていただきます。
この記事の目次
改編期にはどんな変化が起きるのか?
まずは改編期といっても大小様々な変化があります。それについて紹介いたします。
新番組開始
改編期のなかではこちらが一番の大きな変化になります。これまで放送していた番組が3月で終了し、4月から新しい番組に変わるということが改編期では起こります。3月で終了という番組が現れた際には、新しい番組が入るということを先ず念頭に置いておきましょう。
既存番組の放送時間の拡大・縮小
番組が終了してもすぐに新番組が始まらないケースもあります。終了する番組の前の時間帯に放送している番組の放送時間が伸びたり、いま放送している番組の放送時間が短くなったりというケースも見られます。改編期にはこのように既存番組の時間を調整することで、新しい番組枠を編成したり、終了した番組の補填を行うこともあります。
番組内での企画コーナーの改訂
こちらは前述した放送時間変更の編成による影響を受けてのことですが、放送時間が伸びればその分、時間に余裕ができるため「コーナー」が増えることがあります。その反対に放送時間の縮小で止むを得ず「コーナー」を減らさなくてはならない番組も出てきます。
パーソナリティ(DJ)の交代
番組自体が大きく変わることはないものの、出演しているパーソナリティが変更されることも稀にあります。以前とは異なるジャンルの方にパーソナリティが変更された場合、それに伴ってコーナーや放送内容が変更されることもあります。
PRパーソンとして「改編期」に目をつけるポイント
どんな新番組が始まるのかという情報収集
PRパーソンは、新番組のスタートによって影響を受けることが多分にあります。
これまでゲストが一切出演しなかった番組が、ゲスト主体の番組内容に変更されたり、自社やクライアントの露出にマッチする番組が始まる可能性もありますが、その逆にこれまで露出経験のある番組が終わったり、露出が期待できた番組のゲスト枠が急になくなってしまうということもあります。
そのため、新番組の情報が解禁された際には、その番組の放送内容や誰がパーソナリティを務めるのかなど、詳細をリサーチして新たにマッチングできる部分を探すところから始めましょう。
タイムテーブルの考察。全体的にどう変わったのか考える
改編といっても、むやみやたらに番組を終わらせたり始めたりしているわけではありません。
放送局がトレンドや世の中の動きに対して、リスナーに最適な番組構成になるよう調整しているのがこの改編の意味でもあります。改編期の番組情報が全て出た後に改めてタイムスケジュールを見ると、放送局がどのような意図で番組編成を変えたのか分かることもあります。
例えば、トークバラエティよりビジネスマン向けの番組が増え、これまで放送していた朝のワイド番組の時間が拡大した場合は、そのような視聴者層を獲得するため変化を加えた可能性があります。
このように放送局全体を俯瞰して見ることでアプローチをする際に、より一歩踏み込んだ提案に繋げることもできると思います。
おわりに
前述のように改編期は単なる番組の変化ではありません。
トレンドとリスナーをかけ合わせ、今どんな番組が必要なのか、放送局が調整を行うタイミングこそが改編期になります。継続的にアプローチの幅を増やしていくためにも、改編期の動向は細かくチェックしておくと良いでしょう。
【ニックネーム】青いライオン
【これまで担当した業界】出版、士業
【趣味】サッカー観戦(代表戦、プレミアリーグ)、サウナ、お笑い
【プチ自慢】わんこそば102杯食べたことあります
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