先日、伊豆のとある温泉旅館・副支配人から相談を受けました。
「オーナーが旅行雑誌に宿泊案内の広告を出したがっている。
一回あたり90万円の広告料が必要だが、
有効だろうか?」と。
雑誌はここ数年の傾向として販売部数が右肩下がりとなり、
また、消費者も日常で接するメディアが多様化してきており、
雑誌広告の効果が10年前に比べ、明らかに低くなってきています。
雑誌に広告を出した直後くらいは、
ちょっとした消費者からの反応はあるかもしれませんが、
それも恐らく一時的なもの。
長期的に見ると、その90万円は他に投資するべきだと思います。
そんな話はさておき、
副支配人に「そちらの一番の売りは何ですか」と確認したところ、
「屋上露天風呂を筆頭にした各種温泉です」とのことでした。
その後、その温泉旅館のことを理解すべく、
昨年秋にリニューアルしたという、そこのWEBサイトを見てみたんです。
なるほど、なんとなくイメージが伝わってくるのですが・・・・
①一番の売りである「屋上露天風呂」が明確に訴求されていない。
②「貸し切り家族風呂」も2つあるのに、分かりやすく訴求されていない。
③浜辺にも「岩風呂」があるのに、分かりやすく訴求されていない。
WEB上では“散漫”で“総花的”な訴求で、
その「売り」が伝わってこないのです。
そして先般、試しにその温泉旅館にお邪魔してみたところ、
ロビーには何故か「イルカと南の島」の写真が大きく飾られていました。
南国をモチーフにした旅館ではなかったのですが・・・。
さらにお部屋には、
「売り」であるはずの「各種温泉」の全体が分かる資料もありませんでした。
屋上露天風呂やら、家族風呂やら、岩風呂などの選択肢が、
お部屋の中で宿泊客に提供されていなかったのです。
この温泉旅館に提案したのは、まずは多くの予約を取るために、
売りが明確に訴求できるWEBを構築する。
イメージ優先で、マーケティング的に不備なWebサイトは結構あります。
宿泊客の期待を高めるため、そして感動をリフレインしてもらうためにも、
ロビーには「一番の売りの屋上露天風呂の写真」を飾り、
お部屋には「各種風呂がわかるような案内」を置くべきだと。
自社の「売り」が何なのか不明確で、
消費者に訴求できていないことが多々あります。
宿泊客に各種温泉を体験してもらい、感動していただければ、
リピート効果や口コミ効果で、宿泊客はもっと増えるはずです。
こんな事例をご紹介すると、
「誰でも分かるよ」とお思いの方の多いかと存じますが、
いざ自社のことになると、
客観的に見えなくなっている経営者が実は少なくありません。
当社ではクライアントの
○宣伝・広報上の不備を洗い出し、
○改善のための提案を行い、
○実行のお手伝いも行い、
メディア露出を成功させると共に、
結果的に「クライアントの売上を継続的にUP」させる
PRコンサルティングをこれまでに多数手がけております。
「PR会社」と言っても、
単にメディア露出のお手伝いだけではないのが当社の強みです。
具体的なサービスをご紹介すると、
○ターゲットへ響く、具体的なメッセージ策定・発信
○ターゲットに届く、各種メディアへの露出
○集客できる、Webの作成・リニューアル
○サービスを買ってもらえる、販促物の作成 など、
これらは全て、一貫したメッセージを元に行われるもので、
バラバラ感が出にくいメリットがあります。
御社でも戦略的なコミュニケーション活動をご検討されてみては
いかがでしょうか?
コメントを残す