広報塾

【メディアトレーニング入門】“新米”社長のインタビューを失敗させないための5つのポイント

こんにちは。
年度末が近づき、広報のみなさんは一年間の業務の振り返りや新しい体制に備えた準備など、忙しい毎日が続いているのではないでしょうか。

新しい体制といえば、社長の交代は企業の経営方針が大きく変わり、マスコミへの情報発信も増えるタイミング。ふだんメディア対応に慣れていない“新米”の社長が、新社長を紹介するコーナーなどで取材を受ける前に、どのような準備をしてどのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。

今回はメディアトレーニングの入門編として、5つのポイントをご紹介します。

メディアトレーニング入門① 想定問答集を作り、事前にシミュレーションを!

企業のトップ交代は、ある程度の規模の企業であればそれだけでニュースになり、中小企業やベンチャーでも社長への取材依頼が一番多くなる時期といえます。しかし新聞や雑誌、WEBの記者からの取材に応えたことがない社長も多く、実際どのようにインタビューが進むのか分からず不安を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし広報のみなさんのサポートで、事前に準備を行えば落ち着いて質問に答えることができますし、逆に何も準備をしていないと不安な様子がそのまま答え方に表れてしまいます。せっかくの新しい社長のお披露目で自信がなさそうだと、社員も不安になってしまいますね。
また書かれてはいけないことが記事になることも、あらかじめ準備すると防ぐことができます。

そこで事前にどのような質問があるか、取材に来る記者に大まかな質問事項を用意してもらい、社長本人が確認できるようにすることが大切です。質問ごとにどう答えるか書き込んで想定問答集を作り、広報担当者を記者に見立てたロールプレーイングを行いましょう。
質問に対する答えの内容によって、当日どのような追加の質問がありそうかも考えてシミュレーションしてください。また当日までに業界内で不祥事があったときなど、メディアが関心を持ちそうなテーマには企業のトップとしてどう考えているかコメントできるようにした方が良いといえます。

メディアトレーニング入門② 「たぶん」はNG!自信を持った話し方に

質問に答えるときは、だらだらと話し始めず結論から伝えることがポイントです。テレビの場合は特に、一つの文章が長いと編集された際に違うニュアンスで伝わる可能性があるので、できるだけ短い文章で話した方が良いです。

もしすぐに答えられないような細かい過去の実績や売り上げのデータなどは、その場に立ち合う広報がフォローするか、「すぐ確認してのちほど連絡します」と答えれば問題ありません。

事前にリハーサルを行うか行わないかで話し方が大きく変わってきます。
私がPRを担当した企業の社長も、最初慣れないうちは取材中に「たぶん」「おそらく」「…だと思います」といった副詞や語尾が頻出し、謙虚な人柄は伝わる一方、自信がなさそうにも見えてしまいました。しかしこの課題を指摘し、リハーサルを重ねてもらったことで「それは〇〇です!」と堂々と話せるようになりました。

メディアトレーニング入門③ キーワードはわかりやすく!

業界内や社内で使われている専門用語や、一般的には分かりづらい横文字は言い換えることも大切です。専門媒体の取材でない限り、難しいことはできるだけやさしく、一般の読者に正確に伝わるようかみ砕いて説明するよう心掛けてください。

また会社として取り組んでいることや、新しいサービスの目的などをどのようなキーワードで発信するかも重要なポイントです。例えば「女性のキャリア継続が目的です」など、どう伝えるかフレーズを決めたらどの媒体にも同じように話す方が、メディアを通じて御社の狙いが世の中に浸透しやすくなります。
ですので取材前に一度社内で、どのようなキーワードでメディアに発信するか方針を検討すると良いでしょう。

メディアトレーニング入門④ 記者に「オフレコ」は通用しない!

取材に慣れていないと、「ここからはオフレコですので」と核心に迫った質問についついリップサービスをしてしまうこともあるでしょう。しかし記者の仕事上、また気質上「聞いてしまったことは書いていい」と思っている方は多いです。

もし本当に雑談レベルの話で記事にならなさそうであれば、お話できる範囲で答えても良いのですが、媒体や記者、内容によってその判断を行うのが難しい段階では「書かれたくないことは決して言わない」と肝に銘じた方が良いといえます。
あとから「やはりあの話は記事にしないでください」と言っても、取材後はそれが通用しないケースが多いので気を付けてください。

とはいえメディアに対して情報を公開する姿勢を示すことは大切なので、「〇〇については言えません」と否定形で終わらず、例えば「具体的な売り上げの金額は言えませんが、売り上げの伸び率は〇〇です」など代わりにお話できる情報を伝えられるよう工夫が必要です。

また記者の質問に真正面から回答する必要もありません。相手の聞きたいテーマと全く違う場合は話がかみ合わないという印象を持たれてしまいますが、読者に伝えたいメッセージや情報をあらかじめいくつか用意し、どこかのタイミングで話すという柔軟な答え方でかまいません。

メディアトレーニング入門⑤ 笑顔も筋トレを!メディアや読者にどう見えるか意識を

社長への取材の際、写真撮影もセットで行うと考えて準備をしましょう。
撮影場所が暗くならないよう、取材場所の会議室も考えてセッティングすることが大事ですし、背景の壁は白い方がいいか、企業の看板やずらりと並ぶ主力商品の前で撮影してもらうことは可能かなど、希望があれば記者やカメラマンに相談することも可能です。なかには掲載時期の季節に合わせたジャケットを用意する方もいます。

また広報の方にぜひチェックしていただきたいのが、撮影のときの社長の笑顔が自然かどうかです。写真の情報量は多く、たった一枚で社長の人柄や企業イメージが伝わります。急に無理をして笑顔を作ると引きつってしまいますので、メディアやその先の読者からどう見られたいかを意識して、日ごろから鏡を見て筋トレのように笑顔のトレーニングも行うようアドバイスすると良いかもしれません。

椅子に座って撮影する場合は、深く腰かけ過ぎてしまうと横柄な印象を与えてしまいますので、若い社長であれば特に、意識して少し浅めに腰かけることをお勧めします。

メディアトレーニング入門 まとめ

以上、入門編のポイントをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
社長は企業の顔です。会社の認知度や信頼度を高め、「この会社のサービスや商品を利用してみたい」「この社長と働きたい」と思ってもらえるようなインタビュー記事の掲載になるよう、広報と一緒に実践を積んで備えられたらいいですね。

弊社には元新聞記者や元テレビディレクター、元編集者などメディア出身者が多く在籍しておりますので、
本格的なメディアトレーニングを検討する際はぜひ私たちにお任せください。

【ニックネーム】週末ボーカリスト
【これまで担当した業界】人材コンサルティング、人材教育、教育系団体、金融、食品メーカー、電子機器メーカーなど
【趣味】ボーカル活動(ゴスペラーズを輩出した大学アカペラサークル出身。オリジナルのポップスやジャズのバンドでライブ経験あり)、国内外の島巡り、ミニシアター系映画鑑賞、フルマラソン(2回完走)
【プチ自慢】2007年に滋賀県彦根市で行われた「世界一長いコンサート(連続184時間)」にアカペラで参加し、ギネス記録達成!