広報の切り札 「社長PR」メディア受けする5つのストーリーとは

コンテンツが多様化している現在ではありますが、ますます企業の顔として社長のPRが重要性を増しています。

社長自らがメディアに登場することで、企業のブランドイメージを強化し、信頼性を高めることができます。

今回は、社長PRの基本的な概要とメリット、ターゲットとするメディアや活用法、そしてメディアに効果的にアピールするための「5つの重要なストーリー案」について紹介します。

そもそも社長PRとは

社長PRとは、企業の代表である社長がメディアを通じて直接メッセージを発信する広報活動のことです。

大企業はもちろん、スタートアップや中小企業、ベンチャー企業、BtoB企業など、規模感や業種に関係なく取り組める、重要な広報戦略になります。

社長がメディアに露出することで、企業のビジョンや価値観、製品やサービスの特長に加えて、目指している方向性や力を入れている事業などを、より直接的に影響力のある形で伝えることができます。

社長の人間性やリーダーシップが強調されることで、企業全体の信頼性やブランド価値向上にも寄与します。

メリットは?

信頼性の確立

社長自身がメッセージを発信することで、企業の信頼性が高まります。

特にメディアによる取材記事となると、第三者からの評価や信頼を証明する手段にもなるため、信頼性の担保に役立ちます。

ブランドイメージの強化

社長の個性やビジョンが企業のブランドイメージとリンクすることで、消費者やステークホルダーに強い印象を与えることができます。

会社や製品・サービスのファン獲得

トップメッセージとして社長自らが語ることで距離が縮まります。

また、開発ストーリーや社長就任時の想いなど、個人的なエピソードを共有することで、親近感が高まり、ファンの獲得にもつながります。

認知度の向上

インタビュー取材記事などが取り上げられると、その記事自体がすぐに消えることはなく、断続的に残ります。

その後、会社名やブランド名などをWeb検索した際に、上位に表示されることも多くなるので、必然的に認知度の向上にもつながります。

どんなメディアが対象になるか

社長PRの対象となるメディアは多岐にわたります。
以下のようなメディアが効果的です。

テレビ

テレビ東京に代表されるようなビジネス系番組が一番の対象になります。

一方、報道番組や情報番組の中にも企業情報を扱うコーナーもあるので、アプローチ次第で可能性は存分にあります。
影響力の高いメディアになるので、対象となりうる番組の特性をよく理解しましょう

新聞・雑誌

五大紙やビジネス紙・誌には、社長を取り上げるコーナーが定期的に存在します。

取り上げられるタイミングとして、新社長に就任した時期や新サービス、新たなプロジェクトを発表した時期などは、ニュースとして適しているので価値は高まります。
また、業績が好調の場合は、決算発表の後もメディアバリューの高いタイミングと言えます。

とはいえ、定期的に掲載されているコーナーであれば、常時、取材先を検討している状況ともいえるので、時期を問わずアプローチが可能と考えます。

webメディア

主にビジネス系のウェブメディアや専門メディア、総合ニュースサイトを運営しているメディアなどが対象になります。

オリジナル記事が公開されると、他のウェブメディアへの転載も想定されますので、拡散力は高い傾向があります。

また、自社のSNSやHPなどで掲載情報を発信することで、さらなる情報拡散が可能となり、幅広い層に向けてリーチできます。

ラジオ

ラジオにも企業の社長をゲストに迎え、コーナー展開する番組があります。

テレビや紙、webメディアと異なり、音声を通じてメッセージを伝えることになるので、いかに活きた言葉で聴取者に響くメッセージを伝えることが出来るか、という要素が大きなポイントになります。

オウンドメディアでも有効なコンテンツになる

社長PRはオウンドメディアでも大いに活用できます。

自社のウェブサイトやブログ、SNSを通じて、社長のメッセージやインタビュー記事、動画メッセージを発信することで、直接顧客やステークホルダーにアプローチできます。

これにより、より一貫性のあるメッセージを伝えられ、長期的な信頼関係を築くことができます。
社外だけでなく、社内のコミュニケーションの活性化にも役立つでしょう。

メディアに興味関心をもってもらう社長ストーリー 5つのポイント

1. 学生時代~社会人になるまで

幼少期や学生時代に夢中になった出来事やエピソード、将来進む道について何かしらきっかけとなった出来事などがあると、社長の人となりを知る上での序章としてよいです。

2. 起業したきっかけや社長就任に至った経緯について

会社を設立した場合は、なぜ起業に向けて動き出したのか?その動機や、転機となった出来事などは間違いなく興味を持たれる内容です。

また、例えば、事業継承による就任で二代目や三代目となる社長は、就任に至った経緯やさらなる事業発展への想いや工夫があると関心が高まります。

3. 成功体験よりも“辛かったエピソードや逆転劇”

これまでの成功体験や企業の成長ストーリーよりも、挫折経験や上手くいかなかったエピソードの方が、何倍も好まれます。

辛いことを乗り越え、チャレンジして這い上がってきたという、逆転のエピソードが共感を生むということを忘れないでください。

4. 業績の推移、変革させた事業内容など

会社の業績がどう好転しているのか?または、どう変化をもたらせたのか?という情報は特に知りたいところです。

具体的な売上げ数字が示せない場合は、例えば、顧客数の増加や今までにない新規サービスの拡充、世の中に先んじた製品開発、DX推進による売り上げ増など、何かしら客観性のある、上向きな情報を示すことが取材の切り口にもつながります。

5. 課題と今後の目標について

いままでの経営を振り返って、現時点で考える今後の課題や目標などは、知りたいところです。
経済系のメディアでは、具体的な目標数字を聞かれることもあるので、事前に用意しておくのが得策だと思います。

 

社長PRは、企業のブランドイメージを強化し、信頼性を高める強力な広報戦略です。

テレビ、新聞、webメディアなどを通じて幅広く発信し、オウンドメディアでも積極的に活用することで、より一貫性のあるメッセージを届けることが可能になります。

社長に関する5つのストーリーをとりまとめアプローチに有効活用することで、メディアの注目を集め、企業の魅力を最大限に引き出すこともできるでしょう。

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株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】カープマニア
【これまで担当した業界】IT、自動車、食品メーカー、飲料メーカー、自治体、
            医療、家電メーカー、レジャー施設、金融、教育、他多数
【趣味】高校野球、広島カープ、川崎フロンターレ、ハワイ
【プチ自慢】両利き。お箸も野球もサッカーも、手足を左右同レベルで扱えます

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