こんにちは。
先日、休暇先でチベット密教美術を観る機会を得ました。
文化PRを担当するようになって美術品等に触れる機会が
増えたことが理由です。
日本人である私にとって仏教は身近な宗教だと思っていましたが、
インド後期仏教、土着のボン教の影響を受け発展したチベット密教は、
私の知るそれとは全く異なっていました。
印象的だったのは、女性の仏の美しさでした。
特に緑ターラーと呼ばれる、遊戯坐に座し、右手に与願印を
左手に蓮華を有する女性の菩薩は、妖艶で、慈悲深く、
何か救われるような気がしました。
後に知ったことですが、この女性の菩薩は、
苦しみを取り除き、人々に財運を与える女神でした。
さて、PRの仕事に就くようになって、
日本伝統文化や世界遺産など広く文化に関するPRを
担当する機会に恵まれています。
文化PRを行う担当者にとって、どういった形で文化団体や
その団体が持つ文化資産が人々に受け入れられているかを
分析することは大切です。
また、その起源、歴史、民俗、習俗など、背景にある膨大な知的情報に
アクセスすることも重要な仕事の一つでもあります。
ただ、PRのポイントとしてより重要なことは世の中の人々にとって、
日本伝統文化をはじめとする「文化の現在」が知られていないという現状認識です。
「思っている以上に知らなかった」
読者の皆様の中にもそのような実感をお持ちの方も
少なからずいるのではないでしょうか?
そこで、PR担当者としては、
まず初めに、心掛け、実施しているのはメディア関係者向けの
体験会を開催し、直接“文化”に触れてもらうようにしています。
そうすることで、メディア関係者の方の好奇心が掻き立てられ、
もともと知的好奇心の強いメディア関係者の多くは、社会のトレンドを
交えて「文化の現在」を記事で、社会に発信する役割を担ってくれます。
大袈裟なことをする必要はありません。
文化PRに携わる広報関係者の方は、メディア向けの体験会を
ぜひ実施してみてはいかがでしょうか?
きっと次に繋がる良い結果が得られると思います。
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