まだ間に合う、年末年始のプレスリリース

W杯で一喜一憂されている方も多いと思いますが、いよいよ今年も12月に突入します。年末年始が近づいてきました。企業によっては、年末キャンペーンやクリスマスキャンペーンなど、まさにこれからの商戦に向けて、様々なプロモーションを仕掛けるタイミングと思われます。

一方、広報業務でのスタンダードな情報発信の一つとして、プレスリリースの配信がありますが、年末年始に効果的なプレスリリースとはどのような内容が良いのか、時期的に間に合うのかなど、いくつかポイントを整理してお伝えできればと思います。

12月に最適「ライフスタイル情報に関するプレスリリース 」

年末年始に向けてプレスリリースを配信する場合、どのような情報が有効なのでしょうか。この時期は特に、生活目線に見合った内容のプレスリリースが効果的と言えます。

12月の行動を想定した目線で見ると、例えば、大掃除、忘年会・新年会、冬休みや年末年始のお出かけ情報、などなど、この時期ならではのライフスタイルに見合った要素が少なからず存在します。これらの要素を含んだプレスリリースは、時期的にも適していると考えます。

企業が発信するプレスリリースの王道パターンとしてあるのが、これらのテーマを軸に“アンケート調査”を行い、その結果を年末に向けたタイミングで配信するPR手法です。アンケート調査は事前の準備が必要になるので、今から実施するのは難しい面もありますが、今年の実態や、今の世間の動向を盛り込んだ要素が含まれる場合、十分にトピックスとして活用できる内容となり、メディアに取り上げられる可能性も高まります。

もし急ピッチな準備が可能であったり、素材の準備があるのであれば、検討に値すると考えられます。

また、これらの情報は、一度配信したプレスリリース情報だとしても、改めて内容をコンパクトに編集し再配信することも効果的です。年末年始を視野に入れたプレスリリース情報を、12月を待たずに10月や11月の早いタイミングで配信する企業は多いかと思いますが、いよいよという12月のタイミングで、改めて情報発信することで、メディア側の気付きを増やすアクションとなり得ます。

配信時期を見極めて、積極的なアウトプットを行いましょう。

年内のプレスリリース配信、いつまでが有効?

12月のプレスリリースの配信時期は、クリスマス前までのタイミングで配信を行うのが一般的と考えられています。クリスマス以降は、人々や企業の活動も緩やかになりますし、メディアも年末年始の進行や休みに入るケースが多く、年末ギリギリのタイミングでプレスリリースを配信しても目に留まらない可能性があります。

企業情報のリリースを予定している場合は、遅くならない程度に配信日程を事前に調整しましょう。

年末年始のお得情報は直前のリリースでもOK

プレスリリースの配信時期は、なるべくクリスマスの前が良いと述べましたが、例外もあります。

メディアで年末年始のニュースに取り上げられやすい、この時期限定のお得情報やイベント開催情報などがそれに当たります。

具体的には、年末のセール情報や年越しイベント情報、福袋の特売情報、年始の初売り情報などが挙げられます。これらの情報は、生活者の行動に直結するお得な情報になるので、メディアにとっても有益な情報として受け取られます。年末の時期に近いタイミングを見計らって配信することも効果的です。

TVの報道番組も、まだ間に合う!

TVメディアでも、このようなギリギリのタイミングで届いたプレスリリース情報を“ニューストピックス”として取り上げる可能性があります。特に、報道番組はその時々で最も旬な情報を扱う速報性の高いメディアです。

年末年始ならではのホットな情報を伝えるのに、1か月以上も前から取材先が決まっているケースは多くありません。12月に入ってからプレスリリース等で情報を発信しても、情報次第ではまだ十分に間に合うことを認識いただければと思います。

12月に入ると何かと忙しくなりますが、この時期だからこそ発信できるニュースもあると思います。改めて、年の瀬にプレスリリースという手法も有効活用し、有意義な広報活動を展開してみてはいかがでしょうか。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】カープマニア
【これまで担当した業界】IT、自動車、食品メーカー、飲料メーカー、自治体、
            医療、家電メーカー、レジャー施設、金融、教育、他多数
【趣味】高校野球、広島カープ、川崎フロンターレ、ハワイ
【プチ自慢】両利き。お箸も野球もサッカーも、手足を左右同レベルで扱えます