専門家PRのためのインプット手法

日々どういったメディアに目を通しておくとよいのか
毎日スマホ経由の多すぎる情報に目を奪われすぎていませんか?

動画・アプリなどのメディア・プラットフォームも加速度的に広がっています。
このような情報“超過多”の時代において、自身が専門家として効果的に広報PR、ブランディングしていくためには、逆に言えば、どういったメディアから自身がインプットしていくかも、適切なアウトプットを行っていくかという戦略上極めて重要です。

本稿では、専門家のためのPR戦略として、日常的にチェックし、インプットしていくかについてお知らせします。

1. いまや、YouTubeを含めて「6マス」の時代

YouTubeは現代の「6マス」の一つとして位置づけられるといっても間違いではないのではないでしょうか。
従来から「テレビ/新聞/ラジオ/雑誌/ネット」が5大メディアと言われてきましたが、専門家にとっても、YouTubeはすでにそれらを超える巨大なプラットフォームとなっています。

まだYouTubeを発信していない専門家でも、競合やライバルがYouTubeでどのようなチャンネルが展開されているかを定期的にチェックすることは必要でしょう。
影響力やPV数の多いライバルのYouTubeコンテンツがある場合は、それらを一度は踏また上で、自身の専門知識を発信できる方法を差異化できないか整理すべきかと思います。

2. 新聞

部数減ばかりが喧伝される新聞(特に大手5大誌)ですが、日本では、やはり決定権者、トップ層が読み込む習慣がある点からも、その価値は依然高いです。
特に、日経新聞がビジネス関連情報において重要な情報源とされていることは言うまでもありません。

専門家は日経新聞を(専門分野にあわせて日経産業、日経MJなども)定期的にチェックし、自身の業界・分野に関連する重要な記事、話題のトレンドを把握すべきです。

3. テレビ、ラジオ

同じく昨今見ない人が増えたといわれて久しいテレビですが、それでも巨大「マス」媒体としての影響力は持ち続けている面があり、テレビ露出は専門家の知名度を高め、信頼性を向上させるための重要な手段ではあります。

テレビ露出に関心のある専門家であれば、やはり競合ライバルの出演している特に朝、夕の地上波ニュース、NHK、Eテレはチェックしておいた方がよいでしょう。(タレント志向のない方は、バラエティ番組は、あまり気にする必要はありません)

また大手ラジオ局の番組やポッドキャストなどは、濃いコミュニティを構築している場合があるので、興味ある方はぜひチェックしてみてください。

4. オンラインメディアの動向

東洋経済オンラインやプレジデントオンラインのトップランキング記事は数十万~数百万PVにも達するため、ますます大きな影響力が出ています。
専門家はこれらのオンラインメディアでの自身の専門分野に関連する記事やコラムにも目を通すべきだろうと思います。
     
オンラインメディアに寄稿やコメントを提供することで、専門家の知見を広めるチャンスが大いに広がる可能性が高いため、質の高いといわれる大手ビジネスネットニュースを1つ2つ決めてインプットしておくことは必要かと思います。

5. 自分の専門媒体

メディアというと上記に示してきたようなメディアに目移りしがちですが、SDGs、パーパス、ナラティブ、ホワイト化が進んでいるといわれる世の中では、専門家は改めて自身の専門媒体をバランスよく活用すべきです。
これには専門サイト、業界誌(雑誌、新聞など)などが含まれます。

自身の専門分野においてまずどういった専門家が露出しているのか、どのような内容スタンスで発言しているのかしっかり研究してみることをおすすめします。

大手系雑誌でいうと、日経ビジネス、プレジデント、週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、THE21、経済界、戦略経営者、財界、致知などとなります。
専門家として業界内外に影響力を持っていきたいのでしたら、まず上記のような大手ビジネス雑誌プラス、自身の専門誌媒体にどうやったら、取材や寄稿、連載、書評などが掲載されうるか徹底的にトライしましょう。

まとめ

専門家のPR戦略はメディアの多様性を活かし、慎重な計画・戦略と継続的な努力が必要です。
YouTube、新聞、テレビ、ラジオ、オンラインメディア、そして自身の専門媒体をバランスよく活用し、専門知識を広めることで、より多くの人々に影響を与え、専門家としての地位を確立できるきっかけとなっていくのです。